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社会福祉学部 研究・ゼミ紹介

社会福祉分野の研究・ゼミ紹介

「見ようとしなければ見えない問題」を見つけてアプローチ

教員

准教授 新田 さやか

現代社会が抱えるさまざまな課題を探り、
自ら問いを立て、考える力を養う

私の専門分野は地域福祉です。ゼミでは、前期は社会的にバルネラブルな状態にある人々に関わる文献を読み、各自がレジュメを作成しプレゼンとディスカッションを行います。後期は、それぞれが関心のあるテーマを設定しゼミ論を執筆します。ゼミでの学びをきっかけに、社会のさまざまな課題に関心をもち、自分には何ができるのかを考え、行動し、誰もが生きやすく暮らしやすい社会を多様な人々とともにつくる力を養ってほしいと思います。

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学生

社会福祉学部 4年 神津 梨緒さん (長野県 上田東高等学校出身)

困りごとを抱える方の問題を
一緒に背負えるソーシャルワーカーに

相談支援の仕事に興味をもち、社会福祉士の資格取得をめざして入学しました。地域福祉をはじめ多くの問題を取り上げる新田ゼミでは、ひとつのテーマに対し全員で意見を交わして理解を深めています。この学びを生かし、将来は困りごとを抱える方に広い視野で関わる支援者になりたいです。

勤労者のメンタルヘルス対策について体系的に学ぶ

教員

准教授 塩津 博康

医療と福祉、その周辺領域で活躍する
ソーシャルワーカーを育てる

おもに精神保健福祉士の養成に携わっています。精神保健福祉士として自らの現場経験を生かし、実践的な視点から授業を展開しています。ソーシャルワーカーの仕事は医療や福祉の現場だけでなく、周辺領域にまで活躍の場が広がりつつあります。将来ソーシャルワーカーとして働く学生には、支援の対象者や取り巻く環境に対して積極的に働きかけを行い、効果的に実践することができる力を身につけてほしいと思っています。

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学生

社会福祉学部 4年 関 佳菜実さん (茨城県 水戸第二高等学校出身)

文献を読み解き全員でスライドを作成
新たな考察にふれて自らの知識に

職場のメンタルヘルスや精神分野の学びを深めたいと思い、塩津ゼミを受講しました。ゼミでは全員で文献を分担し、各自スライドにまとめたものを一人ひとり順番に発表し共有します。特に、文献にとどまらない情報を取り入れているゼミ生の発表は興味深く、とても刺激になりました。

研究領域とセミテーマ(一部抜粋)

  • 潜在化した多様な貧困の今とこれから
  • ミクロ・メゾ・マクロのソーシャルワーク
  • 障害について社会モデルの視点から考える
  • 地域医療、地域福祉、「地域包括ケア」はいかに構築されるか
  • 福祉政策、人口減少時代の地域課題と解決策
  • 判例研究によるリーガルマインドの修得
  • 生きづらさを抱えている人々への支援と社会的包摂
  • 子ども虐待の実態と予防
  • リハビリテーション工学 -人に喜んでもらえるものをみんなで考え制作してみる-
  • トントゥフェスティバルへの参画 -みんなちがう だけどおなじ-を考える

心理分野の研究・ゼミ紹介

高齢社会でクローズアップされる認知症の諸問題の解決に向けて

教員

准教授 遠藤 忠

認知症に関わる知識の普及と啓発の
あり方について、心理学的にアプローチ

認知症は誰もがなり得る身近な病気ですが、偏見や差別の対象になりやすいことも事実です。正確な知識の普及と啓発による「たとえ認知症になっても、安心して生活が維持できる」社会の構築のために、どんなアプローチが必要なのか。ゼミでは実験や調査技法を用いて実証的にアプローチするほか、国内外の学術論文の購読や実際的な研究の取り組みを通して、 適切な測定技法の用い方や、偏見低減・差別解消のあり方について考えていきます。

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学生

社会福祉学部 4年 大関 しおりさん (静岡県 掛川西高等学校出身)

自分自身を見つめ直すことで
成長にもつながった心理学の学び

私は遠藤ゼミでHSP(※)についての研究を行っています。HSP傾向を測定するために独自の質問項目を作成し、ゼミ生で議論を重ね研究を進めています。研究計画を立案するために学術論文を数多く読んで情報を整理することや、調査で得たデータを統計解析し客観的に心理機能を捉えることが心理学研究の面白さなのだと感じています。

  • 「公認心理師」については,大学(学部)の省令科目(必修科目)のみ開設しており、本学の大学院総合福祉学研究科では、公認心理師の大学院カリキュラムには対応しておりません。

心の動きや行動の仕組みを理解し掘り下げる

学生

社会福祉学部 4年 江藤 鷹雅さん (静岡県 御殿場南高等学校出身)

学生主導の考えを先生がサポート
正解への道をともに探究

高校時代から心理学に興味があり、大学入学後に、より心の健康に関する研究を進めたいと考えるようになりました。ゼミではまず学生自らが行動し、行き詰まった時に先生がヒントやアドバイスをくださいます。また、多くの文献を読むことで専門用語への理解も深まり、苦手な文章構成能力も鍛えられてきたと思います。

学生

社会福祉学部 4年 細川 香織さん (福井県 大野高等学校出身)

ゼミでの学びで身につけられた
多角的な視点で考察する力

ストレスやメンタルヘルスに興味があり「レジリエンス(不適応状態からの回復力)」を研究テーマに選びました。今までは論文に書かれたことが全て正しいと思っていましたが、その結果が本当に正しいのか、ほかにも別の要因が絡んでいるのではないかなど、さまざまな視野で考える力が身についたと思っています。

研究領域とセミテーマ

小林 万洋
  • 非行・犯罪心理学/矯正心理学/司法福祉/グリーンケア
    「非行・犯罪行動の解明と社会的包摂」
遠藤 忠
  • 社会心理学/発達心理学
    「ステレオタイプ・偏見の測定及び偏見低減規定因の解明」
平久江 薫
  • 臨床心理学/心理療法/ロールシャッハテスト
    「適応的な感情体験とマインドフルネスの関連」

発達・教育分野の研究・ゼミ紹介

教育に重要な社会福祉の発想を身につける

教員

教授 早坂 淳

地域学校協働活動を通して
多様な人や価値観に触れる

地域と学校が協働してともに学校運営に取り組むコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)。私のゼミでは、子どもたちの余暇支援活動として上田市内の小・中学校やNPOとともに地域学校協働活動を企画・運営し、多様な価値観をもつ人たちとつながりコミュニケーションを重ねています。信頼関係を築くまでのプロセスで得た学びと成長は、卒業後も生涯を通じて生きるはずだと思います。

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学生

社会福祉学部 4年 手塚 海斗さん (長野県 上田染谷丘高等学校出身)

社会福祉というフィルターを通して
教育を学び、成長していける

中学生の頃から教員になるのが夢で、長野大学に進学しました。入学直後に早坂先生から教育の面白さや奥深さを学び、福祉の視点から教育を学べる早坂ゼミを受講しました。活動のなかで子どもたちと関わり、相互理解を図ることで、対話する力を身につけることができたと感じています。

課題意識をもって子ども視点での問題解決方法を模索する

教員

教授 片岡 通有

他者の意見に耳を傾けながら
最適解を求める力を育む

私の専門ゼミではいじめや虐待、貧困などの問題が家庭や学校でどう表出されるかをまず統計的な数字から学び、学生自身、今何ができるかを自問自答します。大事なのはその課題意識です。「まちなかキャンパスうえだ」において市民を対象にした講座を学生主体で実施するなど、他者の意見に耳を傾け、自らの課題意識を言語化する取り組みを通して、自ら学び考えること、学び続けることを大切にしてほしいと思っています。

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学生

社会福祉学部 4年 小野 葵衣さん (長野県 豊科高等学校出身)

仲間とともに体験したゼミ活動で
子どもとの上手な関わり方を吸収

片岡ゼミでは、地域の子どもたちと関わる機会が多くあります。そこで先輩やゼミ生の様子を見て「こういう接し方もあるんだ」「こういう声のかけ方もいいな」などと刺激を受けています。将来は特別支援学校の教員として、子どもたちの可能性を広げられるよう携わりたいと思っています。

研究領域とセミテーマ

青木 雄一
  • 特別支援教育
    「自閉スペクトラム症児の共同注意、情動調整、協働活動を促進する発達支援について」
飯塚 秀彦
  • 公民科教育/道徳教育/社会に開かれた教育課程
    「学校教育が高校生の社会参画意識に与える影響について」
片岡 通有
  • 教育課程研究/カリキュラム・マネジメント
    「社会的包摂を実現する地域の学びに関する研究」
丹野 傑史
  • 特別支援教育/自立活動
    「共生社会の実現に向けた、教師・支援者の専門性向上」
早坂 淳
  • 教育方法/地域とともにある学校づくり/地域学校協働活動
    「多様な他者による連携・協働を通じた教育の展開」