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淡水生物学研究所

淡水生物学研究所は、優れた淡水研究施設を有効に活用しつつ、地域の自然及び生物資源を対象にして生態学・統計数理学を中心とした学際領域の教育、研究及び産学官連携研究プロジェクトを実施するとともに、全国・アジア地域の内水面資源・淡水生物学の研究ネットワーク拠点となることを目的としています。
上田市小牧に位置する淡水生物学研究所の施設は二つの研究棟を中心に、千曲川の河川水を取水する実験用の野外池、自然豊かな水路等の水辺の環境、井戸水による室内外実験飼育施設、大規模なウェットラボなどからなります。設備としては、次世代シーケンサー(NextSeq 550)など先端の研究機器を有しています。

淡水生物学研究所 所長
箱山 洋

研究紹介

淡水生物学研究所では、施設・設備を十分に活用し、(1)千曲川流域の自然を対象にした研究、(2)ドイツ、アジア-パシフィックを中心に国際・全国研究教育ネットワーク拠点、(3)施設を利用した生物学の先端研究や増養殖技術の振興の3つを中心とした活動を特色として研究を進めています。現在のところ具体的には外部資金を中心に次のような活動しています。

千曲川再生に向けた河川生態学的研究

生態学・情報科学と河川工学等を組み合わせた学際的アプローチで淡水生物学研究所に所属する研究者と河川管理者が、千曲川流域をフィールドとした学官共同研究を行い、今後の河川の整備や管理の高度化・合理化及び河川環境の向上に貢献する(国土交通省、河川砂防技術研究開発地域課題)

水産資源調査・評価推進事業 (ニホンウナギユニット)

ウナギ資源の動向把握・絶滅リスク・池入れ管理について、数理モデルを枠組みの中心に、漁獲量・集団遺伝・衛星タグ回遊調査をデータとして、管理手法の開発と分析を行う(水産庁事業費)

動物の個性の研究

動物にも遺伝や環境の違いからさまざまな個性があります。また、大胆な個体は攻撃的であるなど、形質の間の相関も見られ行動シンドロームと呼ばれています。遺伝と環境を厳密にコントロールし、混合効果モデルなどによる精緻な統計分析をすることで、動物の個性のパターンを適応的な観点から解き明かそうとしています。

淡水生物学研究所の活動

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