考案した商品をもとに
森ゼミナールの1年生はここまで、スーパーといった地域企業や、さまざまな課題を抱える飲料・アルコール系の成熟企業を対象にしながら、課題を特定し、その課題の解決を考えるための方針(コンセプト)や具体的な解決策(商品・サービスなど)を考えてきました。
1.まずは身近な対象として地域企業のスーパーの問題解決を推進
私たちにとって身近でよく利用する「スーパー」。このスーパーの中で地元企業は今後、どのような展開をする必要がありそうか。これまでの固定概念に疑問をもりながら、検討・考察を進め、具体的な方向性を提起してきました。
森ゼミナールの1年生が地元のスーパー系企業の今後の事業の方向を考えています
森ゼミナールの1年生が地元のスーパー系企業の今後の事業の方向について発表会を実施しました
これまで検討してきた身近な対象と、身近ではないものの課題がありそうな対象
地元のスーパーの現況はこのような状況でした
スーパーがこれまで大切にしてきたものは
これまで大切にしてきたものがありながら、新たな展開おを考える。とても難しい検討でした
一つのチームでは地域企業のスーパーの今後の展開としてこのような内容を提案
一つのチームは、考察・検討をもとにこのような展開を提起
この問題解決を進めていくときに、会社としての立場だけではなく、競合他社、そして何よりもお客さんや社会の状況を捉えながら考えることになりました。ウェブでの情報収集のみならず、店舗への訪問、顧客として利用した時の感想などをもとに、多面的な角度より検討を重ねました。Aチーム、Bチームそれぞれの検討をもとに、現況の分析とともに、ありたい姿や目標の特定、現状と目標とのギャップである課題・問題の特定などを行いました。これらの検討をもとに、今後事業を進めていく上でのコンセプトや、このコンセプトを踏まえた形での店舗、商品、サービスなどの具体化がなされました。
2.身近とは必ずしも言えない成熟企業を対象に問題解決に挑戦
森ゼミ生は、これまでソフトドリンクなどは飲んだことはあったものの、これまで触れたことはないアルコール。その中でも「ビール」に焦点を当てながら考えてきました。対象は知ってはいるものの、この対象のこれからを考えていくときには、課題としてどのようなものを特定し、何を大事にしながら今後の方向性を考えていく必要があるのでしょうか。様々な角度から検討・考察を進めつつ、具体的な方向性や解決策を提起してきました。
森ゼミナールの1年生は、PBL形式で地域企業や成熟企業の課題を特定しながら、問題解決活動を進めています。
業界でのシェアのみならず、お客さんの受け止め、これまでの展開、どんな視点でモノづくりをしてきたのか、色々な側面から成功について考えます
S社の課題を改めて整理し、この課題を解決するコンセプトを考えました
各チームに分かれて、S社のコンセプトを踏まえて商品を検討
いよいよ商品のパッケージが
こちらのチームでも
【森ゼミナール内での意味確認文の一節から】
(中略)ビールの文脈で考えているのはビールメーカーのみでは? 最近の飲み物や酒類を見てみても、多様な飲み物が生まれていて、ビールというよりは、ウィスキー、ワイン、焼酎などへの関心が高まっている。関連して言えば、人々のビール離れが顕著になってきたり、飲み会での一杯目が「とりあえず生(ビール)」だったものから「カシスオレンジ」などへ移り「カシス男子」という言葉も生まれてきたり、とっても厳しい状況にあるそうです。この問題解決は中々むずかしそう!!
たかがビール、されどビール。ビールの問題はこのように実は奥が深い。この課題発見では、別にビールの問題を取り上げる必要もなく、対象は、実は、何でもいい。ただ、この対象を選ぶ上での主な基準は、奥が深く、多面な角度から考え、皆で知恵を出し合って考えていかないと解けないという点のみ。人の嗜好・思考・欲求や、組織の癖、今後の社会はどうあるべきか、など人間と社会の基本問題について考えていく必要がありそうです。
「私、ビール飲んだことないから考えられな~い!」と言ってしまいそう。そう、飲んだことも、触ったことも?見たことも?ないであろうこのビール。だからこそ、飲み物であるビールというものをそもそもから考えて、事をはじめていきましょう! 皆さんは、今までにないもので、相手に意味のあるもの(ありそうなもの)を、これから考えていくことが必要になります。だから、「飲んだことがな~い!」は言いっこなしです。皆の知恵を集めれば、思いがけない結論に必ずやたどりつくでしょう!
将来、皆さんはどのような企業・組織に入り、どのような仕事をするかはまだ分かりません。ただ、将来、皆さんは常にこのような課題に直面し、このような課題が突きつけられることになります。ゼミ生全員で協力しながら、全身全霊で考えていきましょう!!
3.ゼミ生の知恵を結集し、身近ではない対象の問題解決を進め、この度具体的な商品を考案
2チームに分かれての検討、ゼミ全体での検討を経て、ビール系企業S社が成功している姿の検討、課題の特定、課題を解決する方針(コンセプト)の設定、コンセプトを踏まえての商品の考案を進めてきました。このほど、問題解決の形として商品として具体的に考案することができました。
プレミアムビールの商品デザインとチームメンバー
ノーマルビールの商品デザインとチームメンバー
新ジャンルビールの商品デザインとチームメンバー
森ゼミの一年生はこの半年間、さまざまな挑戦に取り組んできました
関連リンク
教員紹介
教授 / 学部長
森 俊也
モリ シュンヤ
所属
企業情報学部、地域経営学部