2024年11月5日、 淡水生物学研究所会議室で第8回IFBセミナーが開催されました 。
対面で7名、オンラインで6名の参加者があり、参加者は熱心に講師の話に聞き入っていました。
淡水研では定期的にIFBセミナーを開催し、セミナーは無料で一般の方にも公開しています。
[ 第8回IFBセミナー内容]
タイトル:環境に応じて浮力を調節する魚類
講師:吉田誠
所属:東京大学大気海洋研究所、特任研究員
要旨:水中を泳ぎ回る多くの魚類は、鰾(うきぶくろ) に空気のため浮力を得ることで自重を支え、 泳ぐ際のエネルギー消費を低く抑えている。一方、 十分な浮力が得られない状況下では、 尾鰭を振らずに潜行するグライド遊泳を活用して移動コストを低く 抑えている。淡水魚キャットチャネルフィッシュや、 浮力維持に関わる質に配慮した琵琶湖産の2系統のコイのバイオロ ギング研究をとりあげる。 野外でのカレラの行動記録から遊泳中の浮力状態を推測し、 生息環境に応じた浮力調節の動向を注目したこれらの研究をしなが ら、浮力の見方から三魚類の行動的な適応について考察する。