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高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)の研究活動報告(2025年度)

  • 環境ツーリズム学部

里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)とは

研究テーマ:里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生態系サービスを地域に活かす

里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)では、生態学の視点から、里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生物多様性の保全や再生に寄与する研究を行っています。また、里地里山の生態系サービスを地域社会の持続的発展に役立てるためのアイデアを産み出し、それを具現化するための手法の開発と実践を目指します。これらの研究成果を活用して、環境教育学の視点から、環境問題の解決に役立つ環境教育プログラムやESD(持続可能な開発のための教育Education for Sustainable Development)プログラムの開発と実践に取り組んでいます。

2026年4月から、環境ツーリズム学部と企業情報学部が統合され、「地域経営学部」が開設されました。それに伴って、里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)は、2028年度までは「環境ツーリズム学部(環境分野)」で開講されますが、2027年度からは「地域経営学部(地域サステイナビリティコース・環境ツーリズム領域)」でも開講されます。2029年度以降、里山再生学ゼミは、地域経営学部に完全に移行しますが、研究テーマは変わることなく継続し、これまで以上に、新たな価値を創造しつつ、サステイナブルな(持続可能な)地域社会の実現を目指します。

 

→ 詳細は:高橋一秋&里山再生学ゼミのWebsite

2025年度の研究活動報告

2025年度は、以下の研究テーマで、里山再生学ゼミの学生が調査・研究を行いました。


→ 関連ページ:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)の研究活動報告(2024年度)

たねぷろじぇくとチーム

①     タブレットのカメラとGoogleレンズを用いた小学3年・4年「理科」の生き物観察(3年生)

<目的>

小学3年「理科」の単元「身の回りの生物」、小学4年の「理科」の単元「季節と生物」を対象とした環境教育プログラム「苗木ビオトープ観察会」と教材「観察シート」を開発・実施し、その学習成果を評価する。

ビオトープで生き物探し(坂元小学校)

Googleレンズと図鑑で生き物の名前調べ

→ 詳細は:10月9日(木)苗木ビオトープ観察会(坂元小)

→ 関連ページ:たねぷろじぇくと(2025年度・活動報告):高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)

木育プロジェクトチーム

②    木育教室「地域材でつくろう」の開発・実施・評価(4年生)

<目的>

スギ・ヒノキ・カラマツの木材を用いて3つの木育教材キット「たたいてトントン」「つなげてドンドン」「自由自在くん」を開発する。これらの教材を用いた木育教室「地域材でつくろう」のプログラムを開発し、実施する。児童が制作した作品の詳細な分析を通じて、木材を用いた表現における創意工夫の内容を定量化し、学習成果を評価する。

木育教室「地域材でつくろう」(塩田西小学校)

開発した木育教材「地域材でつくろう」

→ 詳細は:2024年2月10日(土)信州上田学「学びの成果発表会」(YouTube動画)

③     木育教室「木で遊び、木に学ぶ」の開発・実施・評価(4年生)

<目的>
スギ・ヒノキ・カラマツの木材を用いて木育教材「積み木」を開発する。これらの教材を用いた木育教室「木で遊び、木に学ぶ」のプログラムを開発・実施し、その学習成果を評価する。

樹種当てクイズの説明(まちなかキャンパスうえだ)

「積み木」で作品づくり

→ 詳細は:木育教室「木に学び・木で遊ぶ」を「まちなかキャンパスうえだ市民向け講座」で実施:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)&森・川・里の恵みクリエイター養成講座

浅間山・ツキノワグマプロジェクトチーム

④     登山者向け「開花カレンダー」パンフレットの考案:浅間山の事例(4年生)

<目的>

浅間山を対象とし、森林帯から高山帯にかけて分布する植物の開花フェノロジーと花の色や形態を把握するとともに、登山者向け「開花フェノロジーカレンダー」パンフレットを考案する。

オオカメノキの花を撮影

コケモモの花

⑤     ツキノワグマ(Ursus thibetanus)によるガンコウラン(Empetrum nigrum)の上方種子散布(4年生)

<目的>

ツキノワグマがガンコウランの種子を垂直方向へ運搬する距離と方向(上方/下方)を特定するとともに、糞由来種子の発芽能力を評価することで、種子散布者としての機能を検討する。

ガンコウランの種子の蒔き出し

発芽したガンコウランの実生

ガンコウランの果実を採食するツキノワグマ

⑥     浅間山高山帯におけるツキノワグマによるガンコウランの種子散布:散布先の標高とマイクロハビタット(3年生)

<目的>

浅間山に生息するツキノワグマがガンコウランの種子を散布する標高とマイクロハビタットの特徴を明らかにする。

ツキノワグマが排泄した糞を採集する調査

ツキノワグマが排泄したガンコウラン種子入り糞

里山再生学ゼミの学生

⑦     浅間山高山帯の土壌成分特性とツキノワグマの糞排泄による施肥効果(3年生)

<目的>

浅間山高山帯の土壌成分およびツキノワグマが排泄したガンコウランの果実を含む糞の肥料成分の特性を明らかにする。

山頂付近の火山灰土壌

土壌の採取

⑧    浅間山こども大学の講義「アサマブドウを食べたのは誰?」のプログラム開発・実施・評価(3年生)

<目的>

自然学校が主催する一般市民向けの講座を対象に、生態学を専門とする研究者が明らかにした生態学的知見を教え・伝える環境教育プログラムと教材を開発・実施し、その学習成果を評価する。

木の実クイズ&動物クイズ

生き物つながりクイズ

里山再生学ゼミの学生

→ 詳細は:講義「アサマブドウを食べたのは誰?」を「浅間こども大学2025」で実施:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)

⑨     浅間山高山帯に生息するミヤマハンミョウの垂直分布と個体数の季節変化

<目的>

浅間山高山帯におけるミヤマハンミョウのハビタット選好性(標高・マイクロハビタット)とその季節変化を明らかにする。

ミヤマハンミョウの撮影

交尾中のミヤマハンミョウ

→ 詳細は:種子散布者としてのツキノワグマ、花粉媒介者としてのハナバチ・アリ類の役割(高橋一秋&里山再生学ゼミのWebsite)

→ 関連ページ:浅間山・ツキノワグマプロジェクト(2025年度・活動報告):高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)

鳥獣害対策プロジェクトチーム

⑩     トウモロコシ鳥獣被害対策としての防除ネットの効果(3年生)

<目的>

家庭菜園におけるトウモロコシの加害動物と被害を受けるトウモロコシの生育段階を特定するとともに、防除ネットの鳥獣被害対策の効果を検証する。

2タイプの防除ネットを設置した区画 

収穫されたトウモロコシ

→ 詳細は:環境教育プログラム「畑のお野菜を食べちゃう動物は?」を「ふしぎ・なるほど・おもしろサイエンスin上田創造館2025」で実施:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)&森・川・里の恵みクリエイター養成講座

ため池プロジェクトチーム

⑪     小学校の休み時間を活用した継続型「お魚教室」のプログラム開発・実施・評価(2年生)

<目的>

小学校の休み時間を活用した継続型「お魚教室」の実施を通じて、身近な水田生態系に生息する魚類を学ぶ環境教育プログラムと教材を開発・実施し、その学習成果を評価する。

魚類の観察と解説

児童の質問に対する回答の展示コーナー

生態系サービスプロジェクトチーム

⑫     竹育教室「作って遊ぼう」の開発・実施・評価(2年生)

<目的>

竹育教室「作って遊ぼう」のプログラムと教材を開発・実施し、その学習成果を評価する。

竹で水鉄砲づくり

水鉄砲あそび

→ 詳細は:竹育教室「作って遊ぼう」(坂城町講座&長野大学地域公開イベント)を開催:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)

巣栗渓谷プロジェクトチーム

⑬     親子参加の川遊び体験プログラムの開発・実施・評価(2年生)

<目的>

親子参加の川遊びプログラムと教材を開発・実施し、その学習成果を評価する。

ボート遊び

水生生物の採取

→ 詳細は:自然体験プログラム「巣栗渓谷・川遊びイベント」を開催:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)

関連リンク

教員紹介

教授

高橋 一秋

タカハシ カズアキ

所属

地域経営学部、環境ツーリズム学部