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満尾ゼミ及び森の恵みクリエイター講座の一環として佐渡島でのフィールドワーク実習を行いました

  • 環境ツーリズム学部

9月24日~27日、満尾ゼミでは新潟県の佐渡島においてフィールドワーク実習を実施しました。佐渡島では、日本では野生下で絶滅した里山の鳥であるトキ Nipponia nippon の野生復帰事業が進められています。トキは里山の鳥であるため、環境にやさしい水田管理など、その野生復帰には地域の方々の協力が不可欠となります。実習では野生復帰事業を推進する環境省の自然保護官より地域での取り組みや復帰状況などについて講義を受け、野生復帰のための訓練を行う順化ゲージの中の視察も行いました。

また、海域を含む様々な自然環境及び多様な分類群について調査を行い、対象に応じたサンプリングや観察手法、生息環境の特徴などについて学びました。岩礁帯でのサンプリングでは、新潟大学臨海実験所の研究者による指導のもと、シュノーケリングによる磯生物の採集や観察などに取り組み、軟体動物門や扁形動物門など6つの門にまたがる極めて多様な生物に触れることが出来ました。さらに、沿岸河川の河口域及び上流域で投網やタモ網を用いて魚類のサンプリングを行い、両者を比較することで河川の流程に沿った生態系の変化を観察しました。

滞在期間中はほぼ一日中サンプリングと観察を繰り返すハードな実習でしたが、絶滅種の復帰現場や普段触れることの少ない海洋環境の圧倒的な多様性を目の当たりにし、改めて生物と環境の関り等について学ぶことが出来たと思います。

関連リンク

教員紹介

教授

満尾 世志人

ミツオ ヨシト

所属

環境ツーリズム学部、共創情報科学部、大学院 共創情報科学研究科(仮称・認可申請中)