自然体験プログラム「巣栗渓谷・川遊びイベント」を開催(2025.8.2)
塩田西小学校の児童・保護者を対象に、自然体験プログラム「巣栗渓谷・川遊びイベント」を開催しました。塩田西小学校からは児童8名・保護者8名、長野大学からは学生7名・教員1名(総勢24名)が参加しました。
里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)の学生が企画を一から作り上げ、イベント当日を迎えることができました。参加者の皆さんには、川遊びやバーベキューを楽しんでいただきました。
今回のイベントは、来年度に本格的に開催するイベントのプレイベントとして位置付けました。児童・保護者の皆さんにはモニターとしてご参加いただき、イベント後に実施したアンケートでは感想やご意見などをご回答いただきました。この回答を分析し、来年度に開催するイベントのプログラムを作成する際に役立てる予定です。
自然体験プログラム「巣栗渓谷・川遊びイベント」のプログラムは、以下の通りです。
1. 事前学習・調査
1-1. 巣栗渓谷の川を紹介する「プロモーションビデオ」の視聴
1-2. 川でどのような遊びをしたいかの事前調査(Googleフォームで回答)
2. イベント当日
9:45 2-1. はじめに
10:00 2-2. 川遊び①:学生が提案する遊び
12:00 2-3. 昼食(バーベキュー)
13:00 2-4. 川遊び②:児童が準備してきた遊び
15:00 2-5. 振り返り
1. 事前学習・調査
1-1. 巣栗渓谷の川を紹介する「プロモーションビデオ」の視聴
子ども達は、事前に巣栗渓谷の川を紹介する「プロモーションビデオ」を視聴し、川遊びをする場所の特徴を学びました。
巣栗渓谷の川を紹介する「プロモーションビデオ」(動画)
巣栗渓谷・遊び場の紹介
1-2. 川でどのような遊びをしたいかの事前調査(Googleフォームで回答)
子ども達は、プロモーションビデオを視聴してから、自分が川でやってみたい遊びとそれに必要な道具を考えました。
2. イベント当日
2-1. はじめに
受付をしたあと、自己紹介、遊びで使う道具類の紹介、注意事項の説明を行いました。
受付
自己紹介
遊びで使う道具類の紹介
注意事項の説明
2-2. 川遊び1:学生が提案する遊び
学生が提案する遊びでは、7つを遊びを楽しみました。
・地点B
1.水鉄砲
2.生き物観察
・地点B→地点Cの間
3.登り
4.ボート
・地点C・階段状
5.階段降り
6.葉っぱキャッチ
7.宝探し
1.水鉄砲
竹で作った水鉄砲で的当てを楽しみました。竹育教室「作って遊ぼう」(坂城町講座&長野大学地域公開イベント)で作った水鉄砲を使いました。
竹で作った水鉄砲で遊ぶ
的当て(的はペットボトル)
竹の水鉄砲で的当てを楽しむ(動画)
2.生き物観察
箱メガネやたも網を使って、生き物の観察と採取を楽しみました。
箱メガネの使い方の説明
胴長(ウエダー)を履く
水生生物の採取
トンボの幼虫
トビゲラの仲間の幼虫
学生が採取した水生生物
カジカ
イワナの稚魚
サンショウウオの仲間
ヒキガエルの仲間
3.川登り
滝つぼを目指して、川を登りました。
川登り
4.ボート
滝つぼでボートに乗って遊びました。
ボート遊び
ボート遊び(動画)
5.階段降り
階段状になっている川を歩いて降りました。
ルールの説明
階段降り
階段降り(動画)
6.葉っぱキャッチ
階段状の川の上流から葉っぱを流して、その下流で葉っぱをたも網ですくい取る遊びを楽しみました。
葉っぱを流す2人と葉っぱを受け取る2人
たも網で葉っぱをすくえたかな?
葉っぱキャッチ(動画)
7.宝探し
川の中に沈めてあるレンガを探し当てる遊びをしました。
ルールの説明
レンガ探し
レンガ探し(動画)
午前の部、終了!
2-3. 昼食(バーベキュー)
お昼はバーベキュー!お腹いっぱい食べました。
炭起こし
お肉とトウモロコシを焼く
2-4. 川遊び②:児童が準備してきた遊び
子ども達が事前に考えた遊びは、10。そのうち、ボートと水鉄砲で遊びました。
・地点B
1.水鉄砲でかけ合い、水鉄砲
2.石で橋を作って川を渡る
3.生き物探し
4.鉱物、岩石探し(面白い石探し)
・地点B→地点Cの間
5.滝つぼの浅いところにボートを浮かべて乗る
6.川を左右にうにゃうにゃ渡りながら、登って行くことができる、石の橋を作る
7.魚や生き物の観察
・地点C・階段状
8.浮き輪を上流から流して誰が速いのかを勝負する
9.胴長を履いて、階段を駆け登るレース
10.浮いてみたい
1.ボートと水鉄砲で遊ぶ(第一弾)
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第一弾)
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第一弾)動画
2.ボートと水鉄砲で遊ぶ(第二弾)
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第二弾)
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第二弾)動画:その1
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第二弾)動画:その2
滝に打たれる
滝に打たれる(動画)
滝つぼで集合写真
3.ボートと水鉄砲で遊ぶ(第三弾)
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第三弾)
ボートと水鉄砲で遊ぶ(第三弾)動画
4.もぐもぐタイム
遊んだあとのスイカは、最高!
川の水で冷やしたスイカを食べる
2-5. 振り返り
子ども達には振り返り学習シート、保護者の皆さんにはアンケートにご協力いただき、感想やご意見などを回答していただきました。
振り返り学習シートへの回答
お礼
おかげさまで、自然体験プログラム「巣栗渓谷・川遊びイベント」を無事に終えることができました。学生達は、イベントの企画・運営の体験を通じて、多くのことを学び、将来、社会人に求められる企画力や実践力を身につけることができました。「振り返り」の時間では、モニター参加の皆さんに「振り返り学習シート(児童対象)」や「アンケート(保護者対象)」への回答にご協力いただきました。これらの回答を今後分析し、来年度に本格的に開催するイベントのプログラムの作成に役立てる予定です。
また、「信州たけしのロマンと魅力を掘り起こし発展させる会(通称:ロマンの会)」の会長・松井幸夫さん、同会の江口達夫さん(長野県シェアリングネイチャー協会 副理事長、うえだシェアリングネイチャーの会 会長)をはじめ、同会の皆さんには、イベント開催の前に、巣栗渓谷トレッキングコースをご案内いただきました。イベントを企画するうえで参考となる情報も多数いただきました。
今回のイベントにご参加いただいた塩田西学校の児童・保護者の皆さん、巣栗渓谷をご紹介くださったロマンの会の皆さんには、この場をお借りして、お礼申し上げます。
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里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)とは
研究テーマ:里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生態系サービスを地域に活かす
里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)では、生態学の視点から、里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生物多様性の保全や再生に寄与する研究を行っています。また、里地里山の生態系サービスを地域社会の持続的発展に役立てるためのアイデアを産み出し、それを具現化するための手法の開発と実践を目指します。これらの研究成果を活用して、環境教育学の視点から、環境問題の解決に役立つ環境教育プログラムやESD(持続可能な開発のための教育Education for Sustainable Development)プログラムの開発と実践にも取り組んでいます。
2026年4月から、環境ツーリズム学部と企業情報学部の再編による「地域経営学部」が開設されます。それに伴って、里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)は「地域経営学部、地域サステイナビリティコース・環境ツーリズム領域」に移ります。研究テーマは変わることなく継続し、これまで以上に、新たな価値を創造しつつ、サステイナブルな(持続可能な)地域社会の実現を目指します。
<研究分野>
動植物生態分野:生態学をベースに里地里山の動植物の生態を明らかにし、保全策を提案します。また、保全策を実施し、里地里山の再生・保全に貢献します。
環境教育分野:里地里山の動植物の生態や特徴を学ぶプログラムや教材を開発・実施し、その学習成果を評価します。これによって、次世代を担う人材の育成に貢献します。
エコツーリズム分野:里地里山の動植物や生態系サービスを題材としたコンテンツを作成し、エコツーリズムの推進に貢献します。
生態系サービス分野:里地里山の生態系サービス(供給、調整、文化、生息・生育地サービス)を再生・保全しつつ、活用するアイデアを考え、実施します。これによって、地域社会の持続的発展に貢献します。
関連リンク
教員紹介
教授
高橋 一秋
タカハシ カズアキ
所属
環境ツーリズム学部、地域経営学部