千曲川・鯉西つけば漁の見学(2025.5.8)
学生達は、千曲川の河川敷に店舗を設ける「鯉西つけば小屋」を見学しました。午前は、カワウ対策のための忌避テープづくりから始まり、その設置とアユ稚魚の放流をお手伝いさせていただきました。午後は、ウグイの伝統漁法「つけば」を見学し、「つけば」のメンテナンスをお手伝いし、千曲川で捕れたウグイの塩焼きと唐揚げをいただきました。美味しい川魚を堪能しました!また、18名の1年生が一人一問ずつ、「鯉西つけば小屋」の社長さんに質問をし、お答えいただきました。質問の内容は、事前学習で疑問を持った内容であり、「つけば漁について」「つけば漁と観光について」「つけば漁の伝承について」「つけば漁と地域について」の4分野に整理されました。
これらの体験や聞き取り調査を通じて、千曲川に生息する伝統漁法「つけば」、捕れた川魚を活用した郷土料理について学びました。また、環境ツーリズム学部の3つの分野「環境」「観光」「地域づくり」のそれぞれの視点から「鯉西」さんの取り組みについて考えました。
カワウ対策のための忌避テープ・ロープの設置
カワウ対策用の忌避テープを貼る
カワウの嫌がる匂いが付いている忌避テープを嗅ぐ
忌避テープとロープ
忌避テープをロープに取り付ける
忌避テープ・ロープが川を横断するように設置
忌避テープ・ロープ、設置完了!
アユ稚魚の放流
琵琶湖からアユ稚魚が到着
アユの稚魚
トラックからビニールチューブを川に伸ばす
チューブの中を通ってアユ稚魚が川へ
伝統漁法「つけば」の見学
鯉西つけば小屋
「鯉西」社長さんにご挨拶
伝統漁法「つけば」
「鯉西」社長さんが「つけば」を解説
乗り出して「つけば」をのぞき込む
胴長をはいて「つけば」に近づく
つけばで捕れたウグイ
つけばのメンテナンス
いけすの中のウグイを観察
婚姻色で赤く染まったウグイ
「つけば小屋」でウグイの試食
ウグイを焼く
実食!
ウグイの塩焼き
ウグイの唐揚げ
「鯉西」社長さんへの質問タイム
質問タイム
千曲川が命。「鯉西」ここにあり!
お礼
鯉西の社長さんには、学生からの質問にも、丁寧に答えていただきました。「千曲川が命」「鯉西は、いつまでも本物であり続けること」「そのためには、手をぬかず、働くことが大切」だと、学生達に語り掛けていました。鯉西の社長さんをはじめ、この見学を支えてくださったすべてのみなさんに感謝申し上げます。
課題探求ゼミナール・専門ゼミナールとは
課題探求ゼミナールは環境ツーリズム学部の1年生、専門ゼミナールは同学部の2年以上が履修している必修の専門科目です。いずれも複数のクラスに分かれており、各担当教員がテーマを定めています。
高橋一秋ゼミ
課題探求ゼミナールのテーマ:地域資源を見る目(視点)を磨く
専門ゼミナールの研究テーマ:里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生態系サービスを地域に活かす
満尾世志人ゼミ
課題探求ゼミナールのテーマ:人が自然環境に及ぼす影響や地域の持続可能性について、自分たちの生活の観点から理解を深める
専門ゼミナールの研究テーマ:人口減少社会における水田生態系の最適保全・管理戦略を考える