1月21日(火)、長野大学において鈴木忠義ゼミナール・矢野亮ゼミナール・相馬大祐ゼミナールの2024年度合同成果発表会を開催しました。社会福祉学部の3・4年生が履修する専門教育科目「専門ゼミナール」では、各担当教員の指導の下、学生の問題関心に基づいて「社会福祉」にかかわる研究テーマを設定し、個人またはグループで研究に取り組んできました。成果発表会では各ゼミナールでの2024年度の研究成果を発表し、ゼミナール間の交流を図る機会としました。
貧困・生活困窮者の福祉を専門に研究する鈴木忠義ゼミナールは、「多様な貧困の背景から考える現代の政策の問題点~今、私たちにできること~」というテーマで3年生4名がグループ報告を行いました。「子どもの体験格差」、「高齢単身女性の貧困とそのリスク要因について」、「知的障害者の貧困と支援」、「子どもの貧困と自尊感情」という視点から、既存の調査データや先行研究に基づいて「多様な貧困」の問題と対応策にアプローチしました。
福祉政策を専門に研究する矢野亮ゼミナールは、「コミュニティ福祉~教育とHIPHOP~」をテーマとして、3・4年生4名が報告しました。「日本における地域福祉計画の比較検討」(卒業研究報告)、「『BADHOP――川崎の工業地帯が生んだヒップホップ・クルー』」、「日本における教育格差——社会階層と社会移動全国調査 (SSM調査 The national survey of Social Stratification and social Mobility)を活用した研究を中心に——」、「『道の駅』から見る東信地域の地域福祉ー長野県の事例を中心にー」の報告がありました。
障害者福祉を専門に研究する相馬大祐ゼミナールは、「それぞれで考えたインクルーシブ」というテーマで、4年生4名が卒業研究報告を行いました。「ニュースポーツと地域づくり」、「ユニバーサル農園の取組と新しい効果について」、「障害者の就労継続支援事業による障害者自身と社会への効果~インクルーシブな場としての効果に着目して~」、「小学校『総合的な学習の時間』における福祉教育の指導内容の検討-障害当事者8名へのインタビュー調査を踏まえて-」の報告がありました。
それぞれのゼミや学生のユニークな視点から「社会福祉」にアプローチする研究成果が報告され、大変有意義な機会となりました。
(文責:社会福祉学部 鈴木 忠義)
成果発表会のチラシ
研究発表(鈴木忠義ゼミナール)
質疑応答の様子