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講義「アサマブドウを食べたのは誰?」を「浅間こども大学2025」で実施:高橋一秋ゼミ(里山再生学ゼミ)

  • 環境ツーリズム学部

講義「アサマブドウを食べたのは誰?」を「浅間こども大学2025」で実施(2025.11.29)

里山再生学ゼミの学生が「浅間こども大学」の一講義として、浅間山麓にお住いの小学校児童とその保護者を対象に、講義「アサマブドウを食べたのは誰?」を実施しました。

これまで、ゼミ生たちは浅間山の高山帯で実施された以下の学術研究の調査に参加し、貴重なデータを取ってきました。今回の講義では、これらの調査によって明らかにされた知見を、楽しみながら学べる環境教育プログラムと教材を開発しました。

科学研究費助成事業(日本学術振興会)による研究成果(研究代表者:高橋 一秋
1.基盤研究(C) 17K07849(2017年4月 - 2020年3月)
高山帯のツツジ科小低木・花粉媒介者・種子散布者をめぐる相利共生ネットワークの解明
2.基盤研究(C) 24K08987(2024年4月 - 2027年3月)
高山帯まで登ったツキノワグマが採食するツツジ科小低木の種子繁殖メカニズムの解明

講義「アサマブドウを食べたのは誰?」のプログラムは、以下の通りです。
1.はじめに
 アサマブドウとは?
 学習のねらい
2.考え・学ぶ
 木の実クイズ
 動物クイズ(哺乳類・鳥類)
 生き物つながりクイズ
3.まとめ
 木の実を食べ、タネを運ぶ動物とは?
4.振り返り
 質問
 学んだこと
 感想

1.はじめに

参加者の皆さんは、はじめに動画を観て、「アサマブドウ」という木の実について学びました。また、今回の学習のねらいについて確認しました。

講義「アサマブドウを食べたのは誰?」

学習のねらい

アサマブドウの紹介(動画)

2.考え・学ぶ

参加者の皆さんは、学習カードに書いてあるヒントや情報を読みながら、クイズにチャレンジしました。

はじめに、ゼミ生たちが開発した教材(木の実、学習カード)を使って、「木の実クイズ」を行いました。ホンモノの木の実(種子と果実)を観察してから、学習カードに書いてあるヒントをたよりに、4種類の木の実(ガンコウラン・シラタマノキ・クロマメノキ〔アサマブドウ〕・コケモモ)の写真と、それらの種子と果実の組み合わせを当てるクイズです。

木の実クイズ

木の実クイズの様子

次に、教材(学習カード)を使って、「哺乳類クイズ」を行いました。学習カードに書いてある生態的な特徴に関する情報をたよりに、4種類の哺乳類(アカギツネ・ツキノワグマ・ノウサギ・ニホンジカ)の写真を当てるクイズです。

哺乳類クイズ

哺乳類クイズの様子

その次に、同じように教材(学習カード)を使って、「鳥類クイズ」を行いました。これも、学習カードに書いてある生態的な特徴に関する情報をたよりに、4種類の鳥類(キレンジャク・ハシブトガラス・ツグミ・ヤマドリ)の写真を当てるクイズです。

鳥類クイズ

鳥類クイズの様子

最後に、教材(クイズの学習カード、木の実の分布ポスター、木の実のなる季節ポスター、学習シート)を使って、「生き物つながりクイズ」を行いました。

生き物つながりクイズ

生き物つながりクイズのヒント

生き物つながりクイズの様子

3.まとめ

木の実を食べ、タネを運ぶ動物について、まとめを行いました。4種類の木の実の中で、哺乳類と鳥類に一番食べられるのはガンコウラン。ガンコウランの実を一番食べる哺乳類はツキノワグマ、鳥類はヒレンジャク。

ガンコウランの実を食べるツキノワグマ

ガンコウランの実を食べるキレンジャク

アサマブドウ〔クロマメノキ〕の実を食べるのは、ヤマドリという鳥類。しかし、ヤマドリはタネを食べてしまう動物。それでは、誰がタネを運んでいるのでしょうか?

アサマブドウを食べたのはヤマドリ

しかし、ヤマドリはタネを食べる種子捕食者

参加者の皆さんは、アサマブドウ(クロマメノキ)をめぐる生き物のつながりは、複雑であることを学びました。

アサマブドウをめぐる生き物のつながりは、複雑!

まとめの様子

4.振り返り

最後に、質問・学んだこと・感想を振り返り学習シートに記入しました。

振り返り学習シートへの記入

講義を終えたゼミ生たち

お礼

「浅間こども大学2025」の講義「アサマブドウを食べたのは誰?」に参加してくださった児童と保護者の皆様には、振り返り学習シートへの回答など、ご協力をいただきました。ゼミ生たちにとって、貴重な学びの場となりました。この場をお借りして、お礼申し上げます。

里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)とは

研究テーマ:里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生態系サービスを地域に活かす

里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)では、生態学の視点から、里地里山を生息・生育地とする動植物の生態を解き明かし、生物多様性の保全や再生に寄与する研究を行っています。また、里地里山の生態系サービスを地域社会の持続的発展に役立てるためのアイデアを産み出し、それを具現化するための手法の開発と実践を目指します。これらの研究成果を活用して、環境教育学の視点から、環境問題の解決に役立つ環境教育プログラムやESD(持続可能な開発のための教育Education for Sustainable Development)プログラムの開発と実践にも取り組んでいます。

2026年4月から、環境ツーリズム学部と企業情報学部の再編による「地域経営学部(仮称)」が開設予定です。それに伴って、里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)は「地域経営学部(仮称)、地域サステイナビリティコース・環境ツーリズム領域」に移ります。研究テーマは変わることなく継続し、これまで以上に、新たな価値を創造しつつ、サステイナブルな(持続可能な)地域社会の実現を目指します。

<研究分野>

動植物生態分野:生態学をベースに里地里山の動植物の生態を明らかにし、保全策を提案します。また、保全策を実施し、里地里山の再生・保全に貢献します。
環境教育分野:里地里山の動植物の生態や特徴を学ぶプログラムや教材を開発・実施し、その学習成果を評価します。これによって、次世代を担う人材の育成に貢献します。
エコツーリズム分野:里地里山の動植物や生態系サービスを題材としたコンテンツを作成し、エコツーリズムの推進に貢献します。
生態系サービス分野:里地里山の生態系サービス(供給、調整、文化、生息・生育地サービス)を再生・保全しつつ、活用するアイデアを考え、実施します。これによって、地域社会の持続的発展に貢献します。

詳細は:高橋一秋&里山再生学ゼミのWebsite

関連リンク

教員紹介

教授

高橋 一秋

タカハシ カズアキ

所属

地域経営学部、環境ツーリズム学部