今年度は14名の学生が黄山学院(中国安徽省黄山市)で行った研修に参加しました。黄山学院は本学の協定校です。この研修は青木准教授が担当する「海外研修A」の授業として実施しました。9月14日に出国し、約一週間の研修を経て20日に帰国しました。環境ツーリズム学部長の塚瀬教授と青木准教授が引率しました。
黄山市は中国でも有数の観光都市で、複数の世界遺産を有し、美しい自然に囲まれています。学生は中国語を実践的に使用し、中国語力が高まっただけでなく、各自の専門分野(観光・環境・福祉)の視点から、様々な気づきを得ることができました。また、上海を経由し、上海の中心地に二日間滞在したため、都会の中国も満喫し、貴重な体験をすることができました。
本研修で得た知識や体験を最大限にいかして、今後の本学での学びや研究を更に深めてもらえたらと強く思います。また、本学の留学生や日本に滞在する外国人と更に積極的に交流することを心から願っています。
以下は研修中の写真および参加した学生(14名)の感想です。ぜひ最後までご覧ください。
黄山学院から温かなおもてなしを何度も受けました。本場の中華料理の味は格別です!
授業の終了後に担当の先生と記念撮影をしました。中国語だけでなく、中国文化についても深く学びました。
黄山学院の国際教育学院の李院長(左)と本学の環境ツーリズム学部学部長の塚瀬教授(右)との記念撮影時の様子です。熱烈な歓迎を受けました。黄山学院の皆様、本当にありがとうございました!
以前、本学に交換留学していた黄山学院の学生(日本語学科)とも再会し、絆が更に深まりました!交換留学制度の大切さを改めて感じました。
上海の「外滩」にて撮影。都会の中国も満喫しました!本学で学んだ中国語を実践的に試す貴重な機会となりました!
教員二名が引率し、24時間体制でサポートしました。皆さん、本当にお疲れ様でした!今後も中国語力や異文化理解力などを更に高め、様々な舞台で活躍してください!
学生1の感想
今回の研修を通じて、語学力の向上のみならず、海外の情勢や文化について多くの発見がありました。初めての海外ということで最初は緊張しましたが、事前の課題学習やイメージトレーニングのおかげで、想像以上にスムーズに過ごすことができました。特に印象に残ったのは、交通面や住居の違いです。バイクの騒音の少なさやタクシー代の安さ、また赤い屋根の家が多いことなど、どれも日本とのギャップが大きく、興味深かったです。食事についても予想以上に辛い料理が多く、最初は少し不安になりましたが、徐々に体が辛さに慣れていくのが不思議でした。
また、日本人として中国の方々にどう受け入れられるか心配でしたが、思いのほかアットホームな雰囲気で、私たちに関心を持ってくれる人が多く、異文化交流を心から楽しむことができたと感じています。
7日間という時間の中で、現地の人々の温かさに触れ、中国の食文化や伝統にふれながら、日本との違いを強く意識することができました。これらの文化の違いや住環境についての学びを、私の専攻である観光学に活かしていきたいと考えています。この貴重な体験は、私の人生で一生忘れることのない思い出になりました。
学生2の感想
今回、6日という短い期間だったが、印象に残ったことが2つある。
1つ目が、想像以上に発展している点である。私は1年生の時にフィリピンへ研修に行ったことがあるが、街の至る所でゴミが散乱しており、墓場ではスラム街が形成され、インフラが整っていない状況を目の当たりにした。それと比較すると、中国の街全体が非常にきれいに整備されており、発展の度合いに驚いた。
2つ目が、中国の人々が友好的な点である。今回の研修は満州事変が起きた日と被っており、中国のテレビの内容から反日感情が高まっていることが感じられた。しかしながら、現地の人々と交流すると、想像していたよりもフレンドリーに接しており、政治的な感情と一般市民の個人的な感情は必ずしも一致しないということを肌で感じることができた。
以上のような経験から、メディアの情報だけではなく、実際に感じた経験などの重要性について理解することができました。また、私がもし1•2年生だったら、ぜひ留学してみたいと思いました。
ありがとうございました!
学生3の感想
上海、黄山で1週間の海外研修に参加しました。私は初めて海外に行くのでとても緊張しました。しかし、先生のサポートのおかげで危険なこともなく楽しく学ぶことができました。
午前中は黄山学院にて授業を受け、午後は観光地などの散策をしました。授業は黄山学院の先生が行ってくださりました。茶文化や中国語の発音などについて学びました。中国語と英語で行われるため難しい箇所も有りました。しかし、先生が丁寧に教えて下さり、一緒に行った生徒たちの力を借りたりして理解することができました。
黄山市や上海での散策では「外灘」や「黎阳in巷」に行きました。店員の方に中国語で話すことに緊張してうまく伝わらないこともありましたが、親切に対応してくださり無事購入することができました。街並みの違いや、空気の違いを実際に体験することができました。現地の方々はフレンドリーで色々と話しかけてくださいました。また、道端でトランプをしていたり、隣のお店の人とお話をしていたりと日本よりもゆるい空気が流れていたことが印象的でした。
海外研修で、実際に中国に行ったことで文化の違いを学び、中国語を聞いたり話したりすることはとても刺激的で楽しく、あっという間の七日間でした。
異文化に驚くことが多く自分の当たり前は他者の当たり前ではないということを強く感じることができました。他の人の当たり前をより多く知るために今後も学習を続けたいです。
学生4の感想
私は、今回の海外研修で初めて海外へ行きました。今回の研修に行く前に、私は海外へ行くことの負担を考えていました。自分の中国語の能力を鑑みると、現地の言葉で物事を伝えることができない状況で、生活していけるのか不安でした。また、初めての海外ということもあり、トイレやホテルなどの治安に対して不安が重なっていました。
しかし、実際に生活をしてみたり、歩いて、買い物をして、食べたとき、安心しました。思っていた何倍も治安は良いと感じました。また、現地の方々がコミュニケーションを日本人で言葉が通じないにも関わらず英語や簡単な中国語で積極的にとってくれて、すごく嬉しかったです。
食べ物屋さんでは「谢谢」(ありがとう)や「好吃」(おいしい)と伝えたら店員さんが笑顔になってくれて嬉しかったです。
今回は笑顔はコミュニケーションにとって重要なのかもしれないと思いました。笑顔で話しかけ、「谢谢」と伝えただけで好印象でお話出来た手応えがありました。これからも笑顔を大切にしていきたいです。
同じ部屋の人と初対面だったのですが、めちゃくちゃ仲良くなって嬉しかったです。色々な話をして仲良くなれましたし、ご飯も一緒に食べて同じ感情を共有できたことが楽しかったです。また、多くの海外研修メンバーとのお話や関わりの中で仲を深められてうれしかったです。たくさんの人とご一緒できる機会で多くの人とのお関わりをこれからも大切にしていきたいです。
最後にとても感動したことをお伝えします。中国文化博物館へ行く機会があり、その際、長野大学へ交換留学されていたソンさん(黄山学院日本語学科4年生)という方に案内していただきました。ソンさんは前日にどんなものが中国文化博物館に展示されているのかを調べて、日本語で説明できるように、紙に詳しい情報を書き出して、丁寧に教えてくださいました。現地のことなど分からない私たちにタクシーまで手配してくださった上に、一緒に美味しくておすすめのご飯屋さんへ連れて行ってくれました。中国に来てから、学校を案内してくださった方々、授業を教えてくださった方々、ご飯を作ってくださった職員さんや店員さんなど、見知らぬ国でここまで親切に接していただけて、とても嬉しかったです。
この海外研修を履修して本当に良かったです。海外の魅力、人の温かさに心が温まり、煌めきました。また、機会がありましたら是非とも中国だけでなく、色々な国へ旅行して多くの人達と関わりを持ちたいです。親切にしてくださった皆様、本当にありがとうございました!
学生5の感想
期待と少しの不安を胸に参加した2025年9月の海外研修。前半は言葉が通じず、文化やルールを理解できず、現地では非常識な日本人だと思われていたかもしれません。私自身も中国に良い印象を持てず、どこか心の距離を感じていました。
そんな中、黄山を案内してほしいと中国人留学生に頼んだところ、彼女は友人に相談し、徽州文化博物館を提案してくれました。その後、事前に訪問し、当日の朝まで展示物について調べ、ノートにびっしりと日本語で説明を書いて準備してくれていたのです。当日は丁寧に案内してくれ、美味しい食事処にも連れて行き、辛いものが苦手な私たちに合わせて料理を選んでくれました。
研修中の9月18日は柳条湖事件の記念日にあたる日で、反日感情が特に高まる時期でした。そんな中で日本語で案内することには、彼女自身にも敵意を向けられるリスクがあったはずです。それでも私たちが分かりやすいようにと日本語で精一杯向き合ってくれた彼女の姿に、文化はこうして歩み寄ることで深まるのだと強く感じました。
その帰り道、タクシーの運転手さんがぶっきらぼうな表情のまま、私の目を見て「さようなら、ありがとう」と伝えてくれました。移動中、緊張のあまり一言も話せずにいた私を、日本人というだけで敵視せず、ひとりの人間として接してくれたことが、心に深い感動を残しました。
この経験から、文化の違いによる誤解や偏見は誰にでも起こり得るものだと気づきました。だからこそ、私はこれからも中国語を学び、日本を訪れる方々に日本の文化を丁寧に伝え、理解し合う架け橋となりたいと感じています。
学生6の感想
上海到着時の空港保安検査において、中国では両手の指紋採取を行っている。鉄道、新幹線の乗車時にも危険物検査、パスポートチェックが行われており、日本よりも厳しい保安検査が行われていると感じた。さらに、さまざまな角度で取り付けられた多くの防犯カメラの設置など、テロを始め、犯罪の抑止に非常に有効であると感じた。
車道なども綺麗に舗装されており、車、オートバイ、自転車が行き交う賑やかな交通状況であった。しかし、交差点内での転回、急な車線変更、縫うようにして走行するオートバイなど実際に衝突しそうになっている危険な状況も多くあった。中国のテレビでも交通問題は大々的に取り上げられており、特にオートバイや自転車と自動車が衝突してしまうケースが多く、どちらに責任があるのかという問題を取り上げられており、感心を持った。
黄山学院の生徒から中国の発展の状況や生活の様子、文化の違い、日本に対しての感情や反日運動について聞き、現地でその様子を肌で感じられ、大変貴重な経験を得ることできた。
学生7の感想
今回の研修は、実践的な中国語に触れる貴重な機会になったのはもちろんのこと、中国の文化や歴史についても触れる機会となった。
また、中国の方の様々なやさしさに触れ、自身が無意識的に抱いていた中国に対する偏見のようなものに気づくきっかけにもなった。
伝えたいことがうまく言語化できず、もどかしさを感じることも多かったが、自身の中国語のレベルを知ることができ、これからの中国語学習に活かすヒントを得ることができた。
学生8の感想
今回の海外研修で、中国の良い部分、日本と比較してもっと良くなることができる部分があると気づいたことや、中国のイメージが訪れる前と後で変わりました。特に良い部分についてはタクシーの値段やバスなど交通機関の値段が安いと感じました。例えばタクシーで日本だと結構な値段になってしまうような距離でも、ほとんどの場合で同じ値段で移動できることや、バスもどの距離も同じ値段であることについてとても驚きました。ただ、日本に比べてタクシーやバスの値段が安い代わりに、安全性について少し劣っている部分があると感じました。また、福祉の点に関しても、優先席はあるが車椅子を止める場所やスロープなどがあまり見当たらないように感じたためそのような場合どうするのか少し気になりました。
中国のイメージに関しては、日本人に対して歴史的背景もあるため、高圧的なこともあるのかと訪れる前は少し心配していましたが、そのようなことはなく、聞けば教えてくれたりお店で注文する際に困っていても翻訳機能などを使ってコミュニケーションを取ることができたので、以前の中国に対する少し怖いといったイメージが変わったように思います。
学生9の感想
この研修は語学研修という目的であったが、約一週間の滞在で、研修前のイメージにはなかった中国を知ることができた。
今回の研修は日時が、たまたま抗日の意識が高まる記念日と重なったことから、緊張感のある研修になると予想はしていたが、行き先々では日本人と分かっても暖かい対応をしてくれる人が多かった。しかし柳条湖事件のあった9月18日の夜は、飲食店に行っても日本人という理由で受け入れてもらえなかった。周りの方への配慮であったのだと思うが、日本人だと伝えると非常に興奮した様子であったのが忘れられない。
また、様々な驚きもあった。まずEVと電動バイクの普及率の高さに驚いた。街中に電化した乗り物があふれ、圧倒的な交通量であるのに関わらず、静かな街並みであった。EVタクシーはスマホアプリで簡単に呼ぶことができ、支払いは電子決済が当たり前で現金は使えないタクシーもあった。
また、政府の政策のスローガンのような文言が街のいたる場所に大きく掲載されていることも非常に印象的であった。日本では見慣れない風景に政治体制の違いを強く感じた。時期的に戦争に関する文言も多かったが、とりわけ環境保全に関するものも多く目についた。習近平主席が提起した「绿水青山就是金山银山」(美しい水や山はとても貴重な財産だ)というスローガンを始め、食事を残さず食べる社会運動の「光盘行动」やリサイクルを推進するものがあった。習近平主席のスローガンが示すように、上海浦東国際空港から上海市街に向かう途中の高鉄の窓からは植樹によって植えられた大量の樹木が整然と並んでいた。
ここには書ききれないが、他にもカルチャーショックな出来事がたくさんあった。中国に滞在中に知った中国のお茶文化には魅力を感じたので日本に帰っても真似してみようと思う。
私は在学中に、環境問題に関わる研究をしようと考えている。今回の経験を踏まえながら、人口、国土、政治体制まで異なる日本と中国を見比べ、研究に活かしていきたい。
学生10の感想
今回の研修を通して、私は様々なことを学べた。その中でも、文化の違いが大きな学びとなった。例えば、たまにトイレットペーパーが個室の中にないことや料理を残すことがあることである。また、日本と比べると、店員さんに愛想がないことも印象的であった。このように日本と異なることがいくつもあったが、1週間過ごしてみてそれが当たり前だという感覚となり、慣れている自分もいたように思う。
私が中国に来て1番驚いたことは、電子マネーの発展である。私は現金のみで海外研修に参加したが、現金が使えないお店も多く、また、タクシーを呼ぶ時や、レストランで食事を注文する時など、スマホから簡単にできるため電子マネーがあった方が便利であると感じた。電子マネーがないことにより、諦めたことも多くあった。そのくらい電子マネーが発展していた。
今回、国恥日という反日感情が高まる記念日と重なり、加えて、旧日本軍で細菌戦などの研究を行っていたとされる「731部隊」を題材にした映画の公開日でもあったことから、正直、怖さもあった。その日の夜ホテルに戻る最中に友だちと2人で歩いていたら、中国人の集団が私たちの方を見て「日本?韓国?」と中国語で話しているのが聞こえてきてとても怖かった。
全体を通して、中国の人たちは優しいと感じた。タクシーを呼んだ時、私たちが呼んだものとは違いそうな車の人に話しかけられ、予約したタクシーを取り消され、その人のタクシーを予約させられそうになった。その後、中国人の2人組が来てくれて、電話をかけてくれ、タクシーがとまっている場所を教えてくれ案内してくれた。他にも日本人だと答えると、「富士山が見たい」や「どうしてここ来たの?」など気さくに話してくれる人が多かった。また、中国には日本のアニメのキャラクターが多いと感じた。特に「クレヨンしんちゃん」や「ドラえもん」が多く、これらの商品や装飾品などを目にした。
今回の研修で、中国の魅力を多く知ることができた。正直、今まで中国へ行くことに怖いという印象をもってしまっていた。しかし、実際とても楽しく、言語が伝わらなく意思疎通が不十分でも1週間、苦なく過ごすことができた。学びも多くあり、とても充実した貴重な経験のできる海外研修であった。この研修が終わっても、中国語を学び続け、資格取得に関してもさらに上を目指していきたいと思う。この先も、今回の海外研修での学びや経験をいかして、生活していきたい。
学生11の感想
海外研修を通して、中国に対する見方が変化した。参加する前の中国、中国人に対する見方は「日本、日本人のことを敵対視し、好んでいない」というものであったが、実際に訪れた上海と黄山ではそのようなものはほとんど感じなかった。むしろ、中国語を学んでいる学生ということもあり、とても親切で中国語を教えてくれたり、観光地を教えてくれるタクシーのドライバーすらいた。行きの飛行機では隣に座った老夫婦が自分の中国語を勉強する姿を見て、話しかけてきてくれた。簡単な中国語から持参していたテキストにあるワードを使いながら交流したのも1つの思い出だ。
上海は中国を代表する都市だが、各国の代表する都市とは少し様子が違った。観光とりわけ都市開発を学んでいる学生だからこそ、上海の景観配慮には感動した。例えば上海で電線は一切見なかった。あそこまで徹底できている都市は自分は見たことがない。
黄山に入るとまた景色、人の感じも違っていた。まず、街中で英語はほとんど通じなかった。そして中国語は話すスピードが速く、訛りというか音がつながって聞こえた。英語があまり役に立たないという点も興味深く、今後観光分野で起業する身として、中国とのビジネスでの接し方を考えさせれた。
総じて、日本と中国の類似点、相違点を感じることができつつ、中国に対する見方が変わった。最後に一部、日本人に対する嫌悪感を感じる場面があったが、その状況を受け入れつつもきちんと正しい歴史を学ぶ重要性も同時に感じた。
学生12の感想
中国の人は、少し怖そうというイメージがあったが、実際に行ってみるととても優しい人が多かった。タクシーの運転手に話しかけられた際、呼んだタクシーか確認しようとスマホの予約画面を見せたところ、勝手に予約をキャンセルされそうになった(予約したタクシーの運転手ではなく、予約を勝手にキャンセルして、自分のタクシーに乗せようとされた)。これを見ていた中国の人が助けてくれ、正しいタクシーの所まで案内してくれた。
実際に行ってみることで分かることが多く、他の国にも行ってみたいと思うようになった。中国語があまりわからなくても十分楽しむことができたが、事前にもっと勉強しておけば中国の人との会話が楽しめたなと少し後悔している。
今回の日程は九一八記念日と被っており、テレビでは、関連ドラマが多く放送されていた。九一八記念日当日は、外を歩いている時や、お店で注文する際に、「日本人(Rìběn)」と囁かれることがあり少し恐怖を感じた。
この一週間を通して、中国の良い面を知ることができた。また、一週間滞在したことで、お土産屋さんや観光地だけでなく、スーパーにも行く機会が多く、中国の人が普段どのように生活しているのかを少し知れた気がする。
学生13の感想
海外研修では、たくさんの学びがありました。授業やニュースなどで中国について学ぶ機会はありましたが、実際に現地を訪れることで、イメージや考え方が大きく変わったと感じています。以下では、現地での生活を通じて発見した日本との違いや、印象に残った出来事を紹介します。
<日本の生活と異なっていた点>
・新幹線に乗る際にも厳重な荷物検査が行われていること
・歩道を原付が走っていること
・トイレに紙を大量に流さないこと
・現金よりも電子決済が主流であること
・公共交通機関の運賃が安いこと
・買い物をする際、表示価格と異なる場合があること
・英語学習が主流ではないこと
当初、文化や生活の違いを受け入れられるか不安がありましたが、日本よりも厳格に行われる部分と、寛容な部分があり、違いを実際に体験することで逆に面白さを感じ、日本の生活よりも過ごしやすいと感じる部分もありました。
<印象に残ったこと>
7日間の滞在中、特に印象に残った出来事は、黄山学院から長野大学に留学していた方との交流です。徽州文化博物館を案内していただき、展示品についての解説をすべて日本語で訳して教えてくださいました。事前に準備してくださったようで、その熱心な姿勢と日本語の流暢さに感銘を受けました。食事中はお互いの文化について話し、楽しいひとときを過ごしました。
<全体としての感想>
中国語がうまく話せない中でも、わかる単語をつなげたり、ジェスチャーを用いることで意外と多くのことが伝わることを実感しました。スーパーや駅でよく目にする単語を覚えていったり、積極的に会話を試みることで、日が経つにつれて少しずつ中国語が理解できるようになり、とても嬉しく感じました。
報道で伝えられるよりも、日本人への対応の差はあまり感じず、お土産を丁寧に説明してくださったり、笑顔で接してくださる方が多かったです。現地に行ったからこそわかったことが多く、視野も広がりました。今後は、この研修で得た成果を活かし、中国語や中国文化についてさらに学ぶだけでなく、日本を訪れる方々に日本を好きになってもらうきっかけを作りたいと思います。
学生14の感想
今回の海外研修は、私にとって初めての海外渡航でした。集団で渡航できたことがとても心強く、安心して臨むことができました。初めて訪れた中国は、都心の発達と豊かな緑が調和した街並みが印象的で、新幹線から見えた地域の風景も、ビルと木々が共存しており、想像以上に進化した都市景観だと感じました。
日本との大きな違いとして特に印象に残ったのは、店員の態度です。中国の人々は日本人よりも堂々としており、最初は少し怖く感じましたが、塚瀬学部長の助言を参考に、自分も自信を持って行動するよう心がけました。また、信号機には残り時間が表示されており、とても分かりやすいと感じる一方で、車の通りが多い交差点でも平気で信号を無視して渡る人が多く、驚かされました。
黄山学院での授業では先生方が親切に指導してくださり、黄山の文化や本場の発音を直接学ぶことができ、大きな成長につながったと思います。学食では、辛くないメニューを頼んでも辛い料理が出てきたり、足を上げて食事をする人を見かけたりと、文化の違いを体感でき、とても興味深かったです。さらに、3日目の授業では、庭園づくりや建築、絵画など技能や感性を磨くための施設を見学し、日本の学びとの違いや時代の変化を実感することができました。この1週間で新しい知見や経験ができてとても充実した時間でした!