研究テーマ:人口減少社会における新たなため池利活用モデルの構築
現・元環境ツーリズム学部教員の5名は、2022年度~2024年度までの3年間、「人口減少社会における新たなため池利活用モデルの構築」を研究テーマに、以下の4つの視点から研究に取り組んできました。
そして、このたび、その成果の一部を取りまとめ、エコツーリズム可動式看板「塩田平・ため池の生き物がたり」を作製いたしました。
(1)水管理が地域のため池群における水生生物の群集構造に及ぼす影響の解明
(2)ため池の生物群集構造の変化パターンおよび変化速度の把握
(3)塩田平のため池群を利用する鳥類相の特徴と繫殖場所となる植生の創出
(4)ため池底泥を利用した肥料の開発
今後、この看板は、環境教育やエコツーリズムの教材として、学内外で活用していく予定です。
可動式看板の内容と特徴
塩田平におけるため池と米作りと人々の管理と活用、生物多様性とため池、ため池を利用する魚類の豊富さと池干し、ため池を利用する鳥類と植生などの関係、ため池の底に溜まった泥(底泥)を使った米作りなどについて、小学生高学年以上の方々に研究の成果を理解していただけるよう、写真やイラストを多用しつつ、分かりやすく解説しました。なお、本研究の一部は、長野大学研究助成金【地域・社会貢献研究】(2022~2024年度)の支援を受けて実施しました。
エコツーリズム可動式看板「塩田平・ため池の生き物がたり」(高さ100cm×幅200cm)
【研究の担当】
魚パート …満尾 世志人(長野大学環境ツーリズム学部)
米・命・鳥パート … 高橋 一秋(同大学同学部)
人パート … 久保木 匡介(同大学同学部)
虫パート … 高橋 大輔(前・同大学同学部、現・神戸女学院大学人間科学部)
土パート … 森本 英嗣(前・同大学同学部、現・三重大学生物資源学研究科)
【看板デザイン】高橋一秋
【協力】塩田平のため池を愛する会、塩田平の自治会
新聞への掲載
以下の新聞に掲載されました。
信濃毎日新聞「上田・塩田平のため池 目的や多様な生物紹介 長野大教員ら看板製作」(2025年4月1日掲載)
信州民報「上田市内 長大環境ツーリズム学部教員5人が制作 看板『塩田平・ため池の生き物がたり』 「子どもでもわかりやすい内容にした」」(2025年4月11日掲載)