「たねぷろじぇくと」とは
2013年4月に立ち上げられた「たねぷろじぇくと(正式名:被災地里山救済・地域性苗木生産・植栽プロジェクト)」は、東日本大震災で被害を受けた宮城県山元町の里山(海岸防災林・緑地帯)の再生を目的としています。地域性苗木の生産や植栽活動を通じて、生物多様性の高い森づくりを目指しています。長野県側は長野大学(長野県上田市)と塩田西小学校(長野県上田市)、宮城県側は坂元小学校(宮城県山元町)とセキスイハイム東北グループ(宮城県仙台市)の4団体が連携を取り合って活動を展開しています。
第10回たねぷろじぇくと植樹祭の開催日が決定
2024年11月10日(日)に、宮城県山元町の海岸防災林再生地で記念すべき第10回目となる「第10回たねぷろじぇくと植樹祭」を開催する運びとなりました。
7月26日(金)植樹祭メンバー結成式を実施
里山再生学ゼミ(高橋一秋ゼミ)のゼミ生13名、森・川・里の恵みクリエイター養成講座の受講生7名が第10回たねぷろじぇくと植樹祭に参加することが決まりました。彼らが集結し、植樹祭メンバーの結成式を行いました。この20名のメンバーが、これから約3か月をかけて、環境教育プログラムや教材の企画を考え、作成しつつ、ミーティングとリハーサルを重ねながら、植樹祭の準備を進めていきます。
植樹祭メンバー結成式
9月17日(火)宮城県山元町で苗木を植栽
植樹祭メンバーが宮城県山元町の海岸防災林再生地(通称:たねぷろじぇくと植栽地)を訪れ、二人で苗木を1本ずつ植栽しました。ここでメンバーは苗木の植栽方法をマスターし、第10回植樹祭でペアを組んだ小学生に植栽方法をレクチャーしながら、苗木を一緒に植栽します。
9月17日(火)~18日(水)宮城県山元町で苗木を計測、草刈り
植樹祭メンバーがたねぷろじぇくと植栽地で、2016年3月から植栽してきた苗木約500本の生残・枯死を確認し、苗木の計測(幹の高さ、樹冠の長径・短径、根元の直径)を行いました。また、植栽地の草刈りを行い、第10回植樹祭会場を整備しました。
9月18日(水)宮城県山元町で山元町震災遺構中浜小学校を視察
植樹祭メンバーが山元町震災遺構中浜小学校を視察し、東日本大震災の被害状況、震災時の中浜小学校での出来事・対応、今後求められる防災対策などについて学びました。学生達は、たねぷろじぇくとの活動の意義や自分達が今できることについて考えるきっかけとなりました。
9月19日(木)宮城県山元町で山元町歴史民俗資料館を視察
植樹祭メンバーが山元町歴史民俗資料館を視察し、山元町の歴史と文化について学びました。学生達は自分達が関わっている地域の特徴について知るきっかけとなりました。
9月30日(月)宮城県蔵王町・白石市で種子(ドングリ)を採取
植樹祭メンバーが宮城県蔵王町の「ことりはうす」、白石市の「みやぎ蔵王白石スキー場」を訪れ、ミズナラとクリの種子(ドングリ)を採取しました。ここで採取した種子は、第10回植樹祭の「ベスト・オブ・ドングリ(ドングリ健康診断)」というアクティビティで使います。その後、植木鉢に蒔き出します。
10月25日(金)苗木の見送り会を実施
塩田西小学校(長野県上田市)の5年生が2年間の活動(種子の蒔き出し、芽生え観察会、苗木の植え替え、水やり)を通じて育ててきた苗木を、第10回植樹祭に参加する長野大学の植樹祭メンバーと、オンラインでつないだ坂元小学校(宮城県山元町)の5・6年生に手渡しました。
11月5日(火)出発式を実施
長野大学の植樹祭メンバーが集まって、第10回植樹祭に向けての出発式を行いました。約3か月間の準備を振り返りつつ、植樹祭に向けての気持ちを共有しました。11月8日(金)に上田を発ち、8日(金)~9日(土)の2日間の準備とリハーサルを経て、10日(日)に植樹祭本番を迎えます。
第10回たねぷろ植樹祭の出発式
11月10日(日)第10回たねぷろじぇくと植樹祭を開催
関連リンク
教員紹介
教授
高橋 一秋
タカハシ カズアキ
所属
環境ツーリズム学部