Professor Yumiko KATAYAMA delivered a keynote speech on "The Current Situation, Understanding, and Future Prospects of Employment for People with Mental Disabilities in General Companies."
2026年3月14日㈯に、医療法人友愛会 地域活動支援センターオアシス千曲が主催の精神保健福祉講演会やすらぎセミナーが、上田市丸子文化会館小ホールにて行われ、長野大学の片山優美子教授が『精神障がい者の一般企業への就職における現状と理解、今後の展望。』について、基調講演をしました。
日本の障害者雇用は今、世界から注目を集めています。それは、障がい者を雇用しなければならないという文化的背景のなかで、どのように障がい者を雇用したら、成果がだせるか。認められるのか。これに向き合ってきた先駆的企業における就職支援が着目されています。今後労働人口が減少していくなかで、外国人労働者も国外と比較して給料の安い日本よりも給料の高い国に流れていく現状があります。
そのような状況で、精神障害のある方の雇用に早くから着目し、働くことに関して丁寧に向き合った企業のノウハウが着目されつつあります。この働き方は、これまでマルチに働くことを求められていた障害者や従業員に、どのような働き方をしたらより会社に貢献できるか、そのために従業員一人一人はどのような強みを持っているかに着目し、疾病や子どものことで休まなければならない課題にどう対処したらよいか、全従業員にも対応できるものかなどを考えていく働き方になります。先駆的企業は、精神障害のある方々だけでなく、新卒者が現在働いている従業員にも応用でき、従業員が辞めない企業、従業員全体で企業の将来について共に考えられる企業に成長しています。
また、精神障がいをもつ方々にも、自分自身を知るチカラ、自分の状況を伝えるチカラ、自分のことを知ってもらうチカラなど、そのためにどのようなことが活用できるかをお伝えしました。支援者には、研究から導き出された科学的根拠をもつ実践としてIndividual Placement and Support(IPS:個別職業紹介とサポート)※についても日本での支援の可能性について紹介しました。
※片山優美子著「一般企業への重度精神障害者の就職をどう支援していくか:包括的な支援のためにIPSを活用する」ミネルヴァ書房

第2部のパネルディスカッションでは、『精神障がい者の就労支援について』、片山教授、上小圏域障害者就業・生活支援センター黒岩芳広SHEKE(シェイク)センター長と医療法人友愛会千曲荘病院デイケア(チャンス)木口真理子ソーシャルワーカーをパネラーに、医療法人友愛会千曲荘病院遠藤謙二理事長・院長がコーディネーターとなり、会場からの多くの質問にお答えしました。
客観的な根拠を基にどのような支援があるか、IPSの支援に関する質問も多くいただきました。
文責 片山 優美子
.png)

教員紹介
教授
片山 優美子
カタヤマ ユミコ
所属
社会福祉学部、大学院 総合福祉学研究科
総合福祉学研究科社会福祉学専攻博士前期・後期