上田市および周辺地域で子ども虐待の支援に関わる方々を対象に、上田市子育て・子育ち支援課が主催した研修会において、以下のように、教員は、子ども虐待の支援の考え方を解説し、専門ゼミの学生は、1年間の研究成果を報告しました。
子ども虐待は、地域にとって深刻な課題です。米国の小児科医ヘンリー・ケンプ(Henry Kempe)は、「虐待によって子どもを死なせないこと」「虐待の世代間連鎖を防ぐこと」の2つをテーマに虐待予防活動に取り組み、いわゆる「ケンプ理論」を確立させた人物です。今回の報告では、まず教員がこの理論を基に「なぜ虐待が起こるのか」という要因や、世代間連鎖の仕組みについて解説しました。続いてゼミ生たちが、若年出産かつ世代間連鎖がみられた事例を取り上げ、死亡に至ってしまったケースとそうでないケースを比較検討し、適切な支援につなげるための要素について考察・報告しました。
業務終了後の遅い時間帯での開催であったにもかかわらず、50人を超える参加者があり、熱心に学ばれている様子を拝見し、大変感銘を受けました。地域に根ざす大学として、今後も上田市の研修企画に、教員と学生が参画し地域課題に関する提案を行っていくことで、少しでも地域の福祉向上に貢献できればと感じております。ご清聴いただき、学生共々心より感謝申し上げます。


教員紹介
准教授
井上 景
イノウエ タカシ
所属
社会福祉学部、大学院 総合福祉学研究科
総合福祉学研究科発達支援学専攻