1月27日(火)、長野大学において矢野亮ゼミナールと小澤温・鈴木忠義ゼミナールによる2025年度合同成果発表会を開催しました。社会福祉学部の3・4年生が履修する専門教育科目「専門ゼミナール」では、各担当教員の指導のもと、学生の問題関心に基づいて「社会福祉」にかかわる研究テーマを設定して研究に取り組んでいます。成果発表会では、両ゼミナール学生による研究報告、加えて卒業論文を執筆した学生による研究成果の報告がありました。
矢野亮ゼミナールは、「ゼミナール報告×地域福祉×貧困×金融」というテーマで報告しました。「ハイリスクな社会を生き延びるために」というコンセプトのもと、各学生が個人研究を報告しました。「貧困のリスク要因となる日本の金融教育の遅れについての考察」、「地方と都市における人口減少の実態と地域格差」、「地域のつながりの希薄化を改善するために」、「セーフティネットとしての学校給食の福祉的意義」、「過疎地域における地域づくりの方針に関する研究-『活性化』と『むらおさめ』の比較から」、「貧困女性に対するセーフティネットの在り方の考察」、「自治体間における貧困支援格差の要因分析-上田市と他5市の比較研究」の各テーマでの報告が行われました。
小澤温・鈴木忠義ゼミナールは、「ゼミナール論文報告~様々な分野で考える福祉の課題~」というテーマで報告しました。各学生が個人研究のテーマを設定し、文献研究やフィールドワーク(福祉従事者等へのヒアリング)を通して現状分析、考察を行いました。「ヤングケアラー問題の広がりとヤングケアラー支援における社会福祉士の役割」、「高齢犯罪者の出所後支援における伴走型支援と地域支援体制」、「理想と現場のギャップから考えるインクルーシブ教育」、「ヤングケアラーの教育的格差について考察する」、「福祉業界の人手不足の背景にある要因と対応」の各テーマでの報告が行われました。
卒業研究発表では、「障害者に対する意思決定支援~『私のみらい選択等プログラム』へのアクションリサーチを通じて~」というテーマで卒業論文を執筆した4年生の学生が研究成果を報告しました。この研究では、障害者の意思決定支援(自ら意思を決定することに困難を抱える障害者に対して、可能な限り本人が自ら意思決定できるよう支援すること)への問題関心をもとに、長野大学のオープンカレッジ「カレッジ長大」で実施された「私のみらい選択等プログラム 暮らし編」(三菱みらい育成財団 助成事業)へのアクションリサーチを通じて、本人主体の意思決定を支えるための視点やプログラムの意義・目的を考察しています。
各学生が今年度取り組んできた研究の集大成を発表し合い、参加した教員や学生からコメントが述べられ、大変有意義な発表会となりました。
(文責:社会福祉学部 鈴木 忠義)

成果発表会のチラシ

研究発表(矢野亮ゼミナール)

研究発表(小澤温・鈴木忠義ゼミナール)

研究発表(卒業研究発表)