12月1日に香川県で開催された日本子ども虐待防止学会(JaSPCAN)のポスターセッションにおいて、専門ゼミナールでの研究成果を報告しました。専門ゼミの4年生は、半世紀以上にわたり日本における子ども虐待の「支援と予防」の臨床に取り組まれてきた小林美智子氏の理論を学び、それを基盤に研究を進めてきました。
今回の研究テーマは「子ども虐待に関する調査から考える子どもにやさしい社会 -大学生による大学生を対象とした調査-」と設定し、大学生の視点から子ども虐待予防のために必要な項目を整理しました。その上で、具体的な研究計画を立てたうえで量的調査を実施しました。調査の結果、虐待予防には「受援力」を高めることが重要であると考え、小・中・高校生に対する虐待予防教育の必要性を提言しました。さらに、現在取り組める活動の一環として、子ども虐待予防の啓発ポスターを制作しました。
この研究・調査・実施に際しては、長野県庁(広報共創推進課・こども家庭課)および、うえだみなみ乳児院の職員の方々に多大なるご協力をいただきました。また、ポスターセッションの後には、日本子ども虐待防止学会顧問の小林美智子先生、ご本人からも貴重なご意見を頂戴しました。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。
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教員紹介
准教授
井上 景
イノウエ タカシ
所属
社会福祉学部、大学院 総合福祉学研究科
総合福祉学研究科発達支援学専攻