社会福祉学部丹野ゼミでは、上小地区のLD等通級指導教室と連携してグループソーシャルスキルトレーニング(Group Social Skill Training)を実施しています。
GSST(Group Social Skill Training)では、子どもたちが楽しみながら集団生活に必要な知識技能の獲得に励んでいます。丹野ゼミの学生は、支援スタッフの一員として子どもたちを支えながら、活動を通して子どもたちの実態を把握しています。
また、単に支援スタッフとして活動するだけでなく、自分たちでも活動を企画し、子どもたちが楽しみながらスキルを獲得できるように自立活動の授業を検討しています。
また、現場の教員と協働することで、教員の仕事を理解すると共に実践的なアドバイスを受けられる、on the job training(OJT)型の研修としての役割もあります。
11月15日には、保護者を対象にした進路学習会も同時に開催しました。
丹野教授からは、将来の自立に向けて小学校段階から保護者が意識して関わるべきこと、家庭内でのルールの在り方についてアドバイスがありました。大声を出して威圧することは結果的に子どもの反発を招く危険性があること、自分で意思決定してたくさんの失敗を成功につなげていく経験が大事であることが強調されました。
家庭で養育者は孤立しがちとの指摘もあるからこそ、GSSTを通じて小学校教員、大学生、保護者同士、大学教員といった関係者が情報を共有できることも、GSSTの強みの一つだと言えます。
丹野ゼミの学生企画『トントン相撲』
教員紹介
教授
丹野 傑史
タンノ タカヒト
所属
社会福祉学部、大学院 総合福祉学研究科
発達支援学専攻・社会福祉学専攻博士後期(論文指導担当)