本文へ移動

ニュージーランド短期研修を実施しました

  • 地域経営学部

2026年8月31日から9月9日まで、ニュージーランドのカンタベリー大学(クライストチャーチ)において、ニュージーランド夏季短期研修を実施し、本学学生7名が参加しました。

本研修は、先住民研究における先駆的な研究・教育機関であるカンタベリー大学人文学部マオリ・先住民族学科(Aotahi: School of Māori and Indigenous Studies)と本学との教育プログラムに関する協定に基づき実施され、マオリの歴史・文化や現代社会について学ぶことを通して、英語によるコミュニケーション能力だけでなく、異文化・多文化への理解を深め、異文化間コミュニケーション能力を育成することを目的としています。

マオリの歴史・文化を多角的に学ぶ

研修は、Aotahiの教職員によるMihi whakatau(歓迎の儀式)から始まりました。期間中は、ニュージーランド(Aotearoa)の歴史、Te Tiriti o Waitangi(ワイタンギ条約)、現代のマオリ文化や政治などについて英語で講義を受けるとともに、マオリ語の挨拶や自己紹介(mihimihi)、waiata(歌)、haka、poiなども体験しました。

大学での講義に加え、フィールドワークも行いました。マオリにとって重要な史跡を訪れたほか、クライストチャーチ中心部では震災後の都市再建の中に先住民族の物語や文化がどのように取り入れられているのかを学びました。また、Akaroaへのフィールドトリップでは、マオリとヨーロッパからの入植者との関係を含め地域の歴史について理解を深めました。研修最終日には、学生一人ひとりが研修期間中の学びについて英語で発表しました。

「知る」から「理解する」へ

研修後の振り返りでは、マオリ文化について事前に学んだ知識と、現地で人々と関わりながら得た経験を結びつけることで、異文化理解に対する考え方が変化したという声が多く聞かれました。

ある学生は、「異文化を『知る』だけでなく、自分自身の価値観やものの見方を相対化することが、異文化理解の重要な側面であると考えるようになった」と振り返っています。また、マオリ語や文化が教育や社会の中でどのように継承されているのかを実際に見ることで、文化とは過去のものをそのまま保存するだけではなく、社会の変化の中で人々によって受け継がれ、実践されていくものであることに気づいた学生もいました。

英語を「使う」ことで得た自信と新たな課題

英語によるコミュニケーションについても、多くの学生に変化が見られました。
「うまく話せないからと黙っているよりも、まずは自分から伝えようとすることが大切だと感じた」「完璧な英語でなくても、ジェスチャーや表情を使いながら伝えようとすることが大切だと分かった」など、実際に英語を使い、人と関わることによってコミュニケーションに対する意識が変わったという声が多く寄せられました。その一方で、「もっと現地の学生や人々に話しかければよかった」「伝えたいことを英語で十分に表現できず悔しかった」という振り返りもありました。こうした経験も、帰国後にさらに英語を学びたいという意欲や、留学・海外での活動など新たなことに挑戦したいという気持ちにつながっています。

今回の研修で得た経験を、今後の語学学習だけでなく、地域、観光、多文化共生などそれぞれの専門分野での学びにもつなげていくことが期待されます。

教員紹介

准教授

北村 優子

キタムラ ユウコ

所属

地域経営学部、企業情報学部