森ゼミと丸正醸造様との懇談会がはじまりました
丸正醸造林社長様よりご挨拶いただきました
森ゼミのゼミ長からの挨拶です
チームごとにリーダーから今後のイノベーション研究を進めていく際に重要と考える質問をさせていただきました(第2チーム)
企業様との対面に緊張しつつも、真剣に意見交換をさせていただきました
1.森ゼミがスタートアッププロジェクトを事始めに地域企業との協働を展開しています
地域経営学部・企業情報学部の森俊也ゼミナールでは、マーケティング論、イノベーション論などの理論的な研究とともに実践研究として「企業イノベーションプロジェクト」と題して、地域企業の問題解決活動(コンセプトや商品・サービスのデザインなど)を推進しています。
2026年度は、プロジェクトのスタートアップとして、味噌・醤油などの基礎調味料や、ドレッシングやタレなどの簡便調味料などを主力事業とする株式会社丸正醸造様(松本市)と協働し、同社がさらに社会に有用で、社会に対して存在感のある事業を展開することを構想し、同社の今後の方向性の検討や、新商品の企画・開発を中心としたプロジェクトを進めることになりました。4月に2026年度の森ゼミが始動し、ゼミを6つのグループに編成し、この問題解決活動がはじまりました。
同社は、創立130年を超える歴史ある企業であり、「郷土の食文化を守り、育む」ということをスローガンにしながら、独自な技術や製法をもとに特徴的な味噌や醤油、地元の食文化をささえる調味料などを展開・推進しています。
丸正醸造様のグループごとの検討の様子は、以下のULRを参照ください。
URL:https://www.nagano.ac.jp/faculty/community_management/activity/detail/707
林社長に同社の経営や事業の展開の特徴や大切にしている点をお話しいただきました
これまでの展開を整理しつつ、今後の方向を考える際に大事になりそうな質問をさせていただきます(第6チーム)
林社長様、営業リーダー加藤様、製造部リーダー今本様より質問に対して丁寧な折り返しをいただきました
加藤様、今本様に解説をいただきつつ、同社の商品について試させていただきました。ご提供をいただき、ありがとうございます
2.丸正醸造様と森ゼミ生との懇談(キックオフ会議)の概要
同社の現状について、公開されている情報からゼミ生なりに調査し、この調査をもとに、今後、ありたい姿や課題、課題を解決する方針や商品等の展開を考えるべく4月27日(月)に丸正醸造様と森ゼミナールとのキックオフ会議を開催しました。
キックオフ会議には、同社の社長の林信利様、営業や労務担当のリーダーの加藤剛様、製造部リーダーの今本啓介様をはじめ、長野県産業振興機構や松本ものづくり産業支援センターといった経済団体の皆さまにお越しいただき、まず、同社の経営や事業の現状および認識されている課題についてご報告をいただきました。その後に、森ゼミの各チームで検討してきた質問が投げかけられ、質疑応答の時間となりました。同社が経営を展開したり、商品開発にあたり大切にしていることなども丁寧に解説をいただきました。
3.懇談会(キックオフ会議)の様子
さらにつっこんだ質問をさせていただきました
企業と学生との対話を通して見えてきたのは、「変わらない本質を守りながら、時代に合わせて柔軟に挑戦する」という企業の想いや姿勢でした。
創業以来受け継がれてきた創業者の想いや、先代から守り続けてきた味を何よりも大切にし、大量生産・大量消費を前提とした量産型ではなく、一つひとつ手造りにこだわったものづくりを続けていることが印象的でした。効率や規模を追い求めるのではなく、手間を惜しまない手造りの価値を守り続けていることが、他社との差別化につながり、企業としての強みへとつながっていると感じました。
また、「幹は変えずに、枝葉のように変化する」という言葉を大切に、企業として先代が積み上げてきた軸をぶらさずに、時代や消費者ニーズに応じて柔軟に対応していくという経営姿勢をうかがい知ることができました。伝統的な味噌や醤油づくりを大切にしながらも、時代に合わせて多種多様な商品を生み出し、顧客の多様なニーズに応えていく姿勢は、単なる継承ではなく、常に新しい価値を創出し続けるという挑戦する姿勢を大切にしつつ、無理に企業規模を拡大するのではなく、地域のニーズに応えながらも“今ある価値を丁寧に維持し続けること”を重視し、持続可能な形を選び続けることが、企業の永続性を支える重要な視点であると感じました。
さらに、販売においても「顔の見える関係性」を重視し、「御用聞き」という言葉に象徴されるように、顧客一人ひとりの声に耳を傾けながら商品づくりを行っていることが分かりました。市場全体を広く狙うのではなく、目の前の人にしっかり届く価値を届けることを大切にしており、地域に根ざした信頼関係こそが丸正醸造の強みであり、他にはない差別化のポイントでもあります。
一方で、現代の食文化や食生活の変化によって、特に若い世代を中心に味噌の消費量が減少している現状に対しては、強い課題意識も共有されました。「若い人にも味噌の魅力を知ってほしい。」という想いのもと、従来の枠にとらわれない新しい提案が求められています。そのために、学生の若い発想力や柔軟な考えに期待を寄せ、「まずは自由な発想を出してほしい。無責任でもいいと思う。」という言葉には、新しい可能性を歓迎する姿勢が表れていました。
今回のキックオフミーティングを通じて、丸正醸造が目指しているのは、単なる商品づくりではなく、“記憶に残る味”や“手造りだからこそ伝わる価値”を次世代へつないでいくことなのだと実感しました。伝統を守るだけではなく、変化する食文化の中でその価値をどのように伝え、どのように残していくか。時代ごとの暮らしや食の在り方に寄り添いながら、多様な商品を通じて新たな顧客層に価値を届けること、その視点こそが今後の新商品開発の方向性を考えるうえで重要であると感じられました。【同日参加した地域づくり総合センターの職員の方の感想より】
森ゼミ生は、6月8日(月)に開催するイノベーション中間発表会に向けて、同社の今後の展開について具体的に検討することになっています。
このような質問をもとに今後協働により新たな商品等を検討していきます
最後に2年生のゼミ長より、お礼のあいさつです
今後、このような商品を展開する丸正醸造様において、「この商品といえば丸正醸造だよね、丸正醸造といえばこの商品だよね」とお客様に言ってもらえることをめざします

今後の協働活動を応援いただければ幸いです
関連リンク
教員紹介
教授 / 学部長
森 俊也
モリ シュンヤ
所属
企業情報学部、地域経営学部