
考案した商品の試作をつくっています
1.森ゼミのスタートアッププロジェクトについて
企業情報学部の森ゼミナールでは、「企業イノベーションプロジェクト」と題して、スタートアッププロジェクト、理論研究、実践研究をもとに、地域企業を中心とした成熟企業の問題解決活動(コンセプトおよび商品・サービスの開発)に取り組んでいます。
2025年度は、プロジェクトのスタートアッププロジェクトとして、昨年度に引き続き本郷鶏肉様(長野県松本市)と協働し、同社の今後の方向性の検討や新商品の企画・開発を中心としたプロジェクトを進めることになりました。4月に2025年度の森ゼミが始動し、ゼミを6つのグループに編成し、この問題解決活動がはじまりました。
同社は、独自な調理技術・製造技術・調味料開発技術をもとに、松本市・塩尻市のソウルフードの山賊焼を中核の商品とし、ミートデリカ商品、中華、チルド、地活のさまざまな商品を展開されています。ここまで森ゼミ生は、企業様との懇談会、企業様への中間発表会、企業様との商品開発などにかかるミーティングを実施し、当社の今後の中核商品について検討してきました。
このミーティングにおける同社よりいただいたフィードバックをもとに、各チームごとに商品案を再検討し、この度、共同での商品開発に向けて森ゼミ第2班も試作づくりを進めることになりました。
2.本郷鶏肉様への訪問と試作づくりについて

ターゲット層を特定しながら、同社の中核商品をねぎをこのように組み合わせた商品を考案しました
訪問日
2025年11月12日
訪問先
本郷鶏肉様
訪問先でご対応頂いた方
代表取締役社長平野様、田島様、高木様
訪問したメンバー
新村七瀬、室賀勇飛
訪問及び試作づくりの概要
1)質問した内容と反応
・今回、鶏むね肉をオーブンでチップス状にできることがわかったが、山賊焼きの風味をつけることが出来ず、山賊串で検討を進めた。仮に、本郷様で受け継がれているつけダレのような山賊焼きの風味がするタレを後で作ることは可能か。
・鶏むね肉を薄く加工する工程は、本郷鶏肉様にとって大きな負担になるか。もし懸念点がある場合どういった点が気になるか。
⇒昔に山賊焼チップスまでとは言わないがせんべいのようなものを販売していた。本郷鶏肉様には、ハンバーグを製造するようなプレスする機械があるため、それを薄くし、油で揚げていた商品があった。そのため、可能性あり考える余地がありそうだった。
また、たれに関しては、たれを後からくぐらせる方法だとパリパリ感がなくなってしまうが、ぬれせんべいのような考え方もできるという返答だった。パリパリを大切にするなら、パウダーで味付けを行うのが良い。山賊焼のパウダーはないが、にんにくパウダーから演出することはできる。
・考案商品「ねぎ山」について。ねぎ山について、冷凍した場合の味や食感の劣化を抑えるための対策にはどのようなものがあるか。
⇒本郷鶏肉様には、冷凍の機械があり、味を落とさないように冷凍する技術がある。そのため、試作の時よりも味はよいもので提供できる。しかし、ねぎは冷凍すると水分が出てしまうため、そこが懸念点。
・ねぎ山の販売方法としては調理前キットを小売店に卸し、小売店で調理、販売してもらうことが考えられるが、この場合、“本郷鶏肉”の社名を消費者にアピールした販売方法はないのか。
⇒一つ前の返答でも出てきたように、味を落とさないまま冷凍できる機械があるため、それを利用して冷凍で販売することが名前を出して販売することができる。
2)ヒアリングを通して感じたこと
実際に工場を見学したことで、どんな機械があり、それぞれがどんな役割を果たしているのかを知ることができた。それによって、自分たちが考えた商品が現実的なのかどうかを判断する大きな手がかりになった。
私たちの班は前回、ねぎ山と山賊焼チップスの両方を提案し、試作の段階では山賊焼チップスは難しいと感じていた。しかし、平野社長、田島さん、高木さんと話す中で、自分たちにはなかった視点をいただき、「もしかしたら実現できるかもしれない」という新たな可能性に気づくことができた。
3)ヒアリングを通した今後の方針について
試作では、まず、ねぎ山を作り、味や食感を確認した。しかし今回の話を聞く中で、山賊焼チップスも十分に可能であり、魅力的な商品になり得ると感じた。そのため、私たちの考えや想いを軸にしながら、どちらの方向性がよりよいのかを改めて検討していきたい。また、ねぎ山にはねぎの水分量による課題が残っており、品質や食感の安定性という現実的な課題も解決していく必要がある。そのため、今後は試作を重ねつつ、味や見た目、作りやすさなど多角的な視点で比較検討を行い、より完成度の高い商品を目指して進めていきたい。
【以上、森ゼミスタートアップ2班のまとめより】
森ゼミ生は、この試作づくりをもとに、商品のブラッシュアップを進め、商品の中身、コンセプト、販売予測・市場性予測、マーケティングの展開などについてさらに検討し、同社と共同による商品開発を進めていきたいと考えています。

商品を試作し、市場での展開を考えながらさらに検討していきます
関連リンク
教員紹介
教授 / 学部長
森 俊也
モリ シュンヤ
所属
企業情報学部、地域経営学部