学部の3つの特色
01.情報科学を基盤とした教育
数学や情報学といった情報科学の基礎と教養を体系的に学び、数理・データサイエンス・AIへの理解を深めます。これにより、情報技術に関する幅広い知識と、急速に進化する技術に対応できる創造的な思考力を身につけます。
02.3つのコースをつなぐ共創システムの学び
知能・デザイン・環境の3つのコースを学ぶ上で土台となる共創システム科目群を設けます。コンピュータ・人間・自然を包括的に学ぶことで、新たな知を創造し、新たな社会のデザインに必要な知識と能力を身につけます。また、演習科目の充実により、情報技術の理解と、情報機器をハードウェア、ソフトウェアの両面から活用できるスキルを修得します。
03.情報技術を活用した地域課題解決
3つのコースの横断的な学びを通して多様な視点を身につけ、異なる分野の知識や技術を組み合わせた新たな解決策を生み出す実践的な学びを展開します。講義での学びを実際の地域課題に適用し、企業、行政、市民などと協働して情報技術を駆使しながら課題の発見と解決に取り組みます。
情報科学を基盤に人と自然が調和する「共創社会」を創る
カリキュラム体系

ピックアップカリキュラム

教授 矢島 正男
センシング技術(2年次 後期)
センシング技術とは、光、音、温度、圧力といった物理量や状態をセンサを用いて検知し、デジタルデータとして処理装置に入力するまでの一連の技術領域を指します。これにより得られた情報は、身近な製品から幅広い産業分野に至るまで、現代社会を支えるうえで不可欠な要素技術です。この知識を修得することで、センサデータ取得の基礎を理解し、今後のデータ活用や技術開発に役立てることができます。

准教授 関 暁之
コンピュータシステム(2年次 後期)
コンピュータを活用した情報システムの基本を学びます。コンピュータの内部機能を理解しつつ、その機能を活用した情報システムについての知識を得ることが到達目標です。実際に情報システムを構築する「コンピュータシステム演習」につなげるための授業で、プロセス管理、ハードウェア設定、ファイル管理、仮想化、システム管理、ネットワーク、スクリプト処理、セキュリティなどの技術について学んでいきます。
HCD概論(1年次 前期)
HCD(Human Centerd Design:人間中心設計)はモノ中心のデザイン開発ではなく、人間を中心にして人間の要求に合わせることを優先する設計行為と設計プロセスです。製品、システム、サービス、アプリケーションなどを開発する際に、ユーザビリティを重視した思考法です。HCDの基本プロセスは「調査」「分析」「設計」「評価」をユーザー参加で推進し、サイクルを繰り返すことで改善を蓄積させる行為であり、そのための人間工学、行動心理学、ヒアリング手法などを学び実践することが必要となります。本講義では参考事例を紹介し、ユーザーの声を開発に取り入れる方法についてグループワークによる実践から学びます。到達目標は、デザイン開発プロセスの各段階でユーザー評価を取り入れられるようになることです。
(教員:2026年4月着任予定)
情報デザイン(1年次 後期)
ユーザーにとってわかりやすく、理解しやすい情報の表現と伝達方法について学びます。主として視覚情報デザインとインタラクションデザインの原則を学び、効果的な伝達手段を探求します。到達目標は、情報デザインの基本原則を理解し応用できる知識と技術を身につけることです。具体的には、デザインの基本原則、ユーザー調査手法、プロトタイプ作成手法を学び、ユーザビリティテスト、開発のためのフィードバックプロセスについても学びます。学生は、伝えたい情報の形と構造について理解し、情報を伝達するための適切なデザイン解を提案できる知識と技能を身につけます。
(教員:2026年4月着任予定)

准教授 永山 滋也
気候変動適応論(3年次 前期)
いま問題視されている気候変動、すなわち「温暖化」は、すぐには解決できないグローバルな現象となっています。温暖化による自然環境や人・社会への影響は今後も続くという前提・認識のもと、その影響に我々人間が賢く適応していくにはどうしたらよいかを学び、考えます。特に自然・生物を扱う農林水産業や、防災減災の適応に焦点を当て、適応策を考えていきます。

准教授 藤田 智郁
自然環境評価論(2年次 前期)
環境アセスメント手法や関連法の枠組み、代表的な環境配慮手法に加え、製品やサービスの原料採取から廃棄までの環境負荷を定量評価する手法、LCA(ライフサイクルアセスメント)についても学びます。「環境によい」とされる製品やサービスが本当に環境負荷を減らしているのか、何と比較しどんな基準で判断しているのかをデータや数値から読み解き、環境影響についての正しい知識を身につけます。