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共創情報科学部 コース紹介

情報科学を基盤とした3つの学び

デジタルやグリーンの産業分野で未来を担う人材を育成する新学部。情報科学を基盤とし、知能・デザイン・環境を横断的に学ぶことにより、人と自然環境が調和した共創社会の創造と実現に貢献できる理系人材を養成します。

知能コース

AIの基本アルゴリズムと
その応用を学び、

実際のプログラミングを通して、
AIを自分で構築するための基礎知識を学びます。

教員

教授 飯田 一朗

AIとAI、人とAIの連携で地域生活のなかにある課題の解決策を考える

知能コースでは、人工知能(AI)の原理や活用方法の理解に加え、「AIの活用によって世の中がどのように変わっていくのか」という視点で研究を進めます。個別の機能を持ち、能力を発揮するAIがネットワーク上にはたくさんあります。それらをつなげて新たな何かを実現することで、社会にどのような変化を及ぼすのか、AIの間に人はどう介在していくのか。地域の課題を対象に、実証実験を踏まえて考えていきます。

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教員

教授 車谷 浩一

人工知能を基礎理論から理解し、実社会で応用可能なシステムを自ら構築する

人工知能研究室では、ニューラルネットワークを基盤とした深層学習のアーキテクチャを用いてさまざまな情報システムを作り上げる研究開発を行います。人や動物など生体の状態認識・異常検出、農産物の価格の時系列予測、道路交通における情報提供と渋滞予測をはじめ、生成AIによる動画生成の応用などの研究を展開します。

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コースの学び

人工知能研究

機械学習、ディープラーニング、生成AIなど、最先端の人工知能技術を活用し、次世代の知能システムの創出と持続可能な未来の実現に貢献します。

サイバーフィジカルシステム

共創情報科学のインフラとして、情報通信基盤の上で共創型AIの研究開発を行い、様々なステークホルダーが複合する実世界を対象とした課題解決方法に取り組みます。

学びのキーワード

コンピュータサイエンス

コンピュータによる情報処理の原理、情報理論、システム開発に関する学問分野です。プログラミングだけでなく、アルゴリズムとデータ構造、オペレ-ティングシステム、コンピュータアーキテクチャ、機械学習、セキュリティなど、コンピュータを中核とするさまざまなシステム構築に関する知識を学びます。

人工知能(AI)

ニューラルネットワークを用いた深層学習の理論(数学的モデルや普遍性定理)、畳み込み・再帰的ニューラルネットワークの様々な情報システムへの応用、生成AIによる画像・動画生成、強化学習、マルチエージェントシミュレーションを用いた社会・交通システムのモデル化と解析などについて学びます。

情報ネットワーク

コンピュータ間で、各種情報をさまざまな媒体で伝達するための技術や相互接続技術を扱う分野です。インターネットにおける通信プロトコル(TCP/IP、DNS、HTTP等)、ワイヤレス通信(Wi-Fi、携帯電話網などの無線技術)、クラウドコンピューティング、ネットワーク管理などをシステムとして学びます。

センシング技術

各種センサを用いて環境や対象物の情報を取得し、数値化する技術です。これにより、設備管理や作業状況の可視化が可能になり、製造業や農業、医療など幅広い分野で活用されています。近年は、IoT(モノのインターネット)が広範囲に普及し、収集したデータとAIを組み合わせることで、設備の予知保全や生産性向上に加え、ユーザ行動分析によるマーケティングなどが注目されています。

デザインコース

デザインの創造的な思考力、表現力、
課題解決力などを学び、

共創デザインの実践を通じて
実社会で応用するデザイン力を学びます。

教員

教授 渡邉 慎二

新たな視点から起こすデザインのイノベーションにて社会課題を解決し、人にやさしい未来を創る

デザインコースでは、総合的デザイン教育によって得られる創造的思考力や伝達力を基本に、地域や関係企業との連携をもとにした共創デザインや新たな価値創造に基づくコンセプトイノベーションを進めます。モノやコトのデザインから社会課題の解決、未来創造まで広く対象とします。連携教育で高めるAIや環境を高度に実践する新しいデザインを追求していきます。

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コースの学び

UI/UXデザイン

人間中心デザイン(HCD)や人間工学のプロセス、手法を軸に、UX(よりよいユーザー体験)のためのサービス、UI(ユーザーインターフェイス/インタラクション)のデザイン、そして社会実装に取り組みます。

デザインマネジメント

デザインを新たな価値創造の仕組みとして捉え、製品・サービスデザインのレベルからイノベーションへの応用、ビジネスモデルのデザイン、企業や社会との関わりのデザインまで広く研究し、地域と連携して実践的に進めます。

学びのキーワード

共創デザイン

価値創造プロセスとして共創デザインやコンセプトイノベーションの仕組みを研究、地域や企業と連携し実践的に進めます。

ユーザーエクスペリエンス(UX)デザイン

UXデザインに関する全領域を研究対象とし、利用者視点と共創によって新しい価値創出に取り組みます。

情報デザイン

公共空間などの情報サービスにおいて、ユーザーに使いやすくわかりやすいソリューションの創出、表現と伝達について学びます。

ソーシャルデザイン

地域社会に目を向け、身近な素材を活用したアップサイクル、文化や記憶のアーカイブ活動他、社会課題を形にする力を育みます。

環境コース

生物多様性などの環境評価に
必要となる各種調査、

センシング手法によってデータを収集し、
統計モデルによって将来を予測する技術を学びます。

教員

教授 満尾 世志人

人と自然の営みを包括的に捉え地域に出て両者の接点を探り持続可能性について学ぶ

自然環境の劣化は私たちに深刻なリスクをもたらしています。例えば、受粉を促す昆虫の減少はすでに食糧生産に影響を及ぼし始めています。一方で、農地の管理を改めるには農家の方々の理解と合意が不可欠です。実現可能な解決策を見出すため、地域の現場に出て課題を探すとともに、さまざまな立場の方々とのコミュニケーションを通じて多様な意見や価値観への理解も養っていきましょう。

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コースの学び

環境共生

農業生産・工業開発などの人間活動と生物多様性保全の両立への貢献を目標とし、群集生態学的アプローチなどで人口減少社会における生態系の最適保全・管理戦略を考えます。

野生動物管理

農林業被害や森林伐採など人と野生動物の間で生じる問題を対象に、高度なセンシング、分布モデリング、長期間影響評価などを駆使した野生動物の生態解明を通して、共存形態を模索します。

学びのキーワード

環境センシング

ドローンや画像解析技術等の発達により環境計測技術は劇的に進歩しており、農林業や環境アセスなどさまざまな現場で活用が進んでいます。

ライフサイクルアセスメント

私たちの身の回りにある製品やサービスが環境に与える影響を、原料調達から廃棄に至るライフサイクルを通して、定量的に評価します。

防災・減災

激甚化する自然災害を前に、安全と環境が持続する地域社会の構築に向け、災害メカニズムの理解、リスク評価、対策立案の重要性が増しています。

生態系評価

生物多様性の現状と人間活動の影響を評価・予測して、生態系と地域社会が持続的な関係を築くための方策を検討します。