「外来生物(外来種)」とは、人間の活動によって本来の生息地以外の場所へ持ち込まれた生物のことです。ペットや観賞用、食用として持ち込まれるほか、運搬物に紛れ込むことによって侵入しています。日本には非常に多くの外来種が定着しており、アメリカザリガニやセイヨウタンポポ、ブラックバス(オオクチバス)など、身近な環境で見かける機会も少なくありません。
外来種は、在来種(もともとその地域に生息していた生物)への捕食や資源をめぐる競争などを通じて生態系を大きく改変します。また、多くの在来種にとって主要な絶滅要因となっています。さらに、外来種やそれに伴って侵入する病原菌は農林水産業にも被害をもたらし、大きな経済的損失を引き起こしています。特に農業においては、収益の減少だけでなく、農家の耕作意欲の低下にもつながるなど深刻な問題となっています。
環境マネジメント研究室では、このような外来生物を効果的に管理するための研究にも取り組んでいます。6月下旬には、長野県内で分布を広げつつあるアメリカミンクの基礎的な生態を明らかにするため、在籍学生の卒業研究の一環としてカメラトラップを設置しました。本種は夜行性の傾向が強いと考えられていますが、夜間に撮影された画像では在来のイタチ類との識別が難しいことから、識別精度を高めるためのカメラの設置方法などについて検討を進めています。

カメラを設置する様子。手前は環境コースの角田先生

設置されたカメラの例
教員紹介
教授
満尾 世志人
ミツオ ヨシト
所属
共創情報科学部、環境ツーリズム学部