本文へ移動

【研究トピックス】あいまいで主観的な思考や判断を定量的に扱う(三石 貴志)

  • 共創情報科学部

「テストが近いのでたくさん勉強する」といわれても何日前にどのくらい勉強すればいいのでしょう?
一週間前の日を近い日とした場合、じゃあその前日は近くないから勉強しなくてよいとはなりません。

ファジィ理論は、人間の「テストが近い」といった主観的で曖昧な言葉や判断プロセスを、
0か1の二者択一ではなく0から1の間の数値(メンバシップ値)を用いてグラデーション状に数学的モデル化する表現手段(ファジィ推論)です。
本研究では、人間が経験的に実践している最適な制御・判断・診断・意思決定などを計算機で自動最適化することを目指しています。
そのために、ファジィ推論計算過程の数学的な特徴を解き明かしています。
また応用として色彩のファジィ表現方法の研究なども行っています。

ファジィ推論は、最新のAIのように大量のデータがないと学習できない分野で特に強みを発揮します。
たとえば、職人によるそば打ちの水加減やうどんの力加減といった「匠の技」、一人ひとりで状況が異なる介護や災害救助ロボット、症例が少ない病気の診断、さらには地域の伝統工芸の継承などです。
このように、人間の経験や知恵を数式にして未来へ受け継ぐことができるのが、ファジィ理論の大きな強みです。
計算機による自動最適化の実現に向けて、その根幹となる計算過程の数学的妥当性を証明しようとするのが本研究の試みです。

x-y平面(左)と極座標平面(右)上の色彩のファジィ表現

関連リンク

教員紹介

教授

三石 貴志

ミツイシ タカシ

所属

共創情報科学部、企業情報学部