企業情報学部1年生がAIシステムの開発をスタート
長野大学企業情報学部の1年生の課題発見ゼミ(田中法博ゼミ)において、長野県の地域に関する知識を集め、AIが対話形式で地域の魅力を紹介できるシステムの開発がスタートしました。
このプロジェクトは、長野大学の研究成果を活かして地域の文化や観光地、生活情報などをAIが教えてくれるシステムの実現を目指しており、地域の方や観光客が手軽に利用できることを目標としています。
AIシステムを開発している企業情報学部1年生
学生が作るAIシステム「TAMEIKE」とは
本システムを支えるAI用コンピュータの制作には、大規模言語モデル(LLM)を実行できるようにGPUなどの中古PCパーツを用い、環境に配慮しながらもコストを抑えた設計がなされています。ゼミの学生たちは、実際のパーツを組み立てたり、AIエンジンの設定を学びながら、実践的なスキルを習得しています。
仮称「TAMEIKE」と名付けられたAIエンジンの名称は、長野大学の所在地である塩田平が有する「ため池」にちなんでいます。
この「TAMEIKE」は「Technology-driven Analytics and Machine-learning Engineering Innovative Knowledge Environment」の略で、地元の知識をデジタル技術で活用するための象徴的なプロジェクトです。
1年生が自作しているTAMEIKEのハードウェア
地域情報AIプロジェクトの目的
このプロジェクトを通じ、学生たちは地域社会に貢献する意識を高めるとともに、最先端のAI技術の基礎を学ぶ貴重な機会を得ています。
1年生の学生たちは、「最先端のAIに地域情報を学習させて、長野大学の地域研究の成果に誰もがアクセスできるようにしたい。」、「地域の人たちが持つ文化や歴史の知識を最新のAIに学ばせたい」と意気込んでいます。
教員紹介
教授
田中 法博
タナカ ノリヒロ
所属
企業情報学部