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教育・研究

市川ゼミ、高校生チームと共に市民へ研究報告!
“環境をよくしたいひと大集合”2023へ参加

【2023.12.25】
 企業情報学部・市川文彦ゼミは、“環境をよくしたいひと大集合”2023(うえだ環境市民会議主催、事務局:上田市環境政策課、2023年11月25日(土)、於 上田市文化センター)へ参加し、今年度のゼミ共同研究報告と、この研究成果のパネル展示を行いました。 この集会は地域社会で日頃、環境保全のための様々な取り組みを実践する組織、チームが、それぞれの活動、研究成果を報告するもので、10件の報告/展示がありました。今年の集会で3回目の参加となる市川ゼミの報告テーマは「上田市Green Savings化への提案」。

報告に臨む市川ゼミ・チーム

ゼミ共同研究パネルを見る参加者たち

 “Green Savings”(ミドリな節約)とは、市川研究室で創り出した造語であり、地域の各家庭、企業、学校で使用される全エネルギー源を、太陽光、小型水力などの再生自然エネルギーによる地域内発電に置き換えていくことを目指すものです。つまり全電化と電力の地産地消システム設計の勧め、です。  
 この方法によって、地域外から供給され、地域外へ支払われる現在の電力、エネルギーの使用費全体を地域内で節約することが可能となり、2011年データから推計される、上田市内の全家庭、企業、学校から市外の電力・ガス会社、等に支払われた年間総額およそ350億円が、“Green Savings”によって市内で節約されることになります。市内で新たに留保される、この従来のエネルギー使用費を、上田市の新規政策財源として有効活用していくプランが、この研究報告での市川ゼミの新提案です(下表)。なお、この報告は国連が定めたSDGsの次の三つの目標を指向しています。

 今回の集会では、二つの高校生チームも参加し、長野県立上田高校の生徒さんのチームが校内の冬季室温保持を図るための「断熱プロジェクト」の実践記録をパネル展示しました。また長野県丸子修学館高校の生徒さんのチームから、廃棄された古着リメイクによって再生されたサステナブル・ファッションの紹介と、そのファッション・ショウ実施についての実践報告がありました。

長野県丸子修学館高校チームによる「古着ファッション制作」の報告資料

 会場では参加者から、高校生チームと、市川ゼミの各報告への質問もあり、各チームから報告内容についての補足説明があり、お互いの気づきに繋がる、有意義な議論の場となりました。 市川ゼミ4年生の古谷 嘉野さんは質疑のなかで、水のおいしさにも表れる他地域と比べての上田、信州の自然環境の好条件に、一層意識して大切にしていくべき、と提起しました。

報告後の、質疑応答の様子

 昨年のこの集会では、上田市立南小学校の児童チームも参加して、3年間かけて校内で取り組んだ、使用済の米袋等を用いた手提げバッグ作りなどのリサイクル実践活動の報告と展示がありました。また本学・環境ツーリズム学部の久保木専門ゼミからは、当ゼミも実施協力した、環境問題への学生意識調査の分析結果が報告されました。
 同じ地域社会の中で、環境を保全し、環境負荷を低減させていく様々な実践、研究に取り組む小学校、高等学校、大学の新たな連環の輪が、年々、この集会の場で形成されつつあります。 市川ゼミとしては、今後、学内外の幾つかのゼミ、校種を超えた生徒・児童チームとの活動連携も、ゼミ共同研究と並行させながら積極的に進めていこうと考えているところです。
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