UEDAハンドシェイク(1年生16名・3年生1名)は、今年度信州上田学「地域企業課題解決型」 ~上田地域企業魅力発信プロジェクト(地域企業の魅力をショート動画で発信)において活動を行っています。
今年度は、信州ハム株式会社様および、上田プラスチック株式会社様を取材先企業として選定いたしました。
2025年11月19日(水)、取材先企業のひとつである上田プラスチック株式会社様(上田市岩下229番地)を訪問し、会社見学をさせていただきました。
取材先企業紹介:「上田プラスチック株式会社」
上田プラスチック株式会社は、長野県上田市に本社を構えるプラスチック射出成形メーカーです。
金型設計から製作、成形、溶着、アセンブリまで一貫して対応できる体制を整えており、独自開発のロボットによる自動化ラインを持つことが大きな特徴です。
経営理念として「価格競争に負けない技術力」を掲げ、高品質な製品を提供し、正確な納期を守ることで、お客様から信頼され、地域に愛される企業を目指しています。
国内外に関連会社を持ち、中国やタイにも拠点を展開するなどグローバルな事業展開を進めています。
主力製品は自動車の安全部品の他、事務用品や建設機器用部品など幅広い分野にも展開しています。
さらに、環境負荷を低減するためにバイオマスプラスチック製品の開発にも注力し、従来の射出成形技術と組み合わせて持続可能なものづくりを推進しています。
見学会内容について
①挨拶・自己紹介、会社説明
②工場見学
③感想・まとめ
工場見学
本社工場
主力製品の自動車のブレーキリザーバータンクを生産しています。
量産品は射出成形機や自動化ラインを使って効率的に生産、少量生産品は人の手による組立や検査を行っています。
品質とコストのバランスを取る上で非常に合理的な生産体制を実現しています。
自動車部品の不具合は、生命の安全に直結するため、「命を預かる責任」を常に意識しながら作業に取り組んでいるとのこと。
主力製品の自動車のブレーキリザーバータンク
バイオマスプラスチック材料 生産ライン
地域資源を活用した環境配慮型の生産拠点で、木材や竹などを原料にしたバイオマスプラスチックを製造しています。
バイオマス工場内にて。スマホでメモを取りながら説明を聞く学生たち。
窓の青いフィルムは虫よけの効果があるそう。
完全無人化工場
自社開発した自動ロボットを導入し、組立工程や検査工程を完全自動化。これにより、24時間稼働による効率的な量産体制が実現可能となっています。
製品検査・測定室
製品検査・測定室は、自動化技術と人の目による厳格な品質保証を融合させた拠点です。
自社開発のロボットによる自動検査で効率化を行うと同時に、人の目よる目視検査を行い、万一の不具合にも迅速に対応できる体制が取られていました。
感想・まとめ
見学会の終わりには、学生たちから本日の御礼と感想をお伝えしました。
プラスチック工場の見学は初めてという学生がほとんどで、プラスチック部品を超音波で溶接している場面など、普段目にすることのない工程を見学でき、大変貴重な体験となりました。さらに、自然環境に配慮したバイオマス製品の開発にも強い関心を示していました。
見学会は、上田プラスチック株式会社の皆様の温かいご配慮のおかげで、学生たちにとって大変有意義で楽しい時間となりました。
このような貴重な機会を賜り、心より御礼申し上げます。実際に見学することで、新たな学びや気づきを得ることができました。
当日は、学生たちからの多くの質問に対し、時間を超えてまでご丁寧にご対応いただきました関係の皆様に、改めて感謝申し上げます。
また、上田プラスチック株式会社 代表取締役社長 飯島洋一様には、本取り組みを快く受け入れていただきましたこと、深く感謝申し上げます。工場見学の受け入れから各種調整に至るまでご尽力いただきました関係者の皆様にも、厚く御礼申し上げます。
今後は、Instagramで発信するリール動画の撮影・編集を進めてまいります。引き続き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
廃材を利用してつくられたホッチキス。
廃材の溶融温度の違いによりマーブル模様が生まれます。
工場内では、働く人のために脚の疲れを軽減するマットや安全靴の導入など、労働環境への工夫も見られました。
関連情報
指導教員
指導教員:大森美和(国際キャリア・英語担当)
お問い合わせ先
| お問い合わせ先 | 長野大学 地域づくり総合センター |
|---|---|
| メール | renkei@nagano.ac.jp |
| 住所 | 〒386-1298 長野県上田市下之郷658-1 |
| 電話 | 0268-39-0007 |