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学長コラムNo.28
新棟(10号館)完成

新棟(10号館)が完成した。今年の4月に開設した共創情報科学部の教育研究と全学が共同で利用する場所として、10月の後期授業の開講に合わせてオープンした。

6階建てで外壁は武将上田真田家カラーをイメージする赤を基調としており、モダンな佇まいである。内壁は色のバランスが整っていて実にお洒落で落ち着いた感じがする。さらに照明が全体を引き立てている。県産の木材を多く使用し全体として温かみが感じられる。建物の入り口敷地には人工芝が敷き詰められている。ゴムチップの代わりにクルミを細かく砕いたチップが用いられており表面温度が上昇しづらく、天然素材を使うことで環境に配慮されている。屋上には太陽光パネルが設置され、さらに全体として省エネにこだわった建物となっている。

1階と2階は全学の共通スペースで、カフェテリア、0►1(ゼロイチ:ゼロからイチを生み出す)カフェ、ステッププラザ、ラウンジ、テラス、売店等、学生が自由にキャンパスライフを楽しめるよう工夫がされている。特にラウンジには学生が自由時間をリラックスして過ごせるよう工夫が凝らされている。例えば人工芝でできた芝山には傾斜がありそっと体を休め物思いにふけることができる。また靴を脱いで上がれる小上がりエリアでは寝そべりながら本を読んだり友達とおしゃべりしたりすることができる。0►1カフェは教員、地域の人たち、学生が集い、活発に意見を出し合い、新しいアイデアが生まれる交流拠点を目指している。また、ステッププラザは1階と2階を階段状でつないだ大きな空間で、学生や地域の人たちが交流できる場である。様々な機材がそろっており発表、イベントに活用される。2階には最大250名が入れる大きな教室があり、全学の学生が履修する教養科目等の講義が行われる。液晶モニターが数多く配置されていて受講しづらいことはない。またオンライン併用にも対応できるように天井にカメラがあり、講師は机の上にあるジョイスティックを操作し教室全体を写すことや質問者をズームアップし講義の臨場感を演出することができる。

3階から6階までは、共創情報科学部の教育・研究のスペースとなっている。教員個人の部屋が5階、6階に配置され、また主に3、4年生の学生が教員の指導のもと課題研究や卒業研究を実施するそれぞれの研究室がある。共創情報科学部には3つのコースがあり、知能コースでは、AIをはじめとした情報分野の実践的な学びが行われる。データ分析やプログラミングを通して課題の発見から解決までの力を身に付けることができる。ファクトリーと呼ばれる部屋では、地域企業と連携した共同研究の取り組みが行われる。デザインコースでは、アイデアを実際に形にする取り組みや共に考えながら進めるワークショップなどを通して実践的なデザイン教育が行われる。アトリエではデザインコースの学生の制作活動や実習が行われ、アイデアを形にする空間となっている。環境コースでは、自然環境や地域の課題をテーマに調査やデータ分析などを通して持続可能な社会について考える力を育むことができる。数理分野の研究に対応した実験室も整備され数学やデータサイエンスの分野において理論と実践を結び付けながら学びを深める空間となっている。オープンラボでは分野を超えた活動や共同研究が行われることになっているが、この場所の有効活用については、関係者間で検討を進めなければならないと感じている。

新棟(10号館)外観

本学の建物は開学当初からのものが多く老朽化が進んでいる。赴任し初めて建物を見た時はびっくりすると共に学生に対して申し訳なく感じた。でも講義室は機材が整備されていて特に問題はなかった。また掃除も行き届いていて教育環境は満たされていた。夏休みが明け、学生が興味深そうにこの新棟を訪れ、想像以上に建物が素晴らしいと感じたらしく、歓声が上がっていた。現在は建物内の設備を理解し、自分の気に入った場所を見つけ勉学やおしゃべりに利用している。この工事に伴い、既存の校舎のリノベーションも実施している。5号館はすでに終了。1号館、3号館は現在工事中。6号館については、来年度以降開始する予定である。