今年もオープンキャンパスを実施した。高校生から受験志望大学に選んでもらう大事なイベントである。各大学ともオープンキャンパスには、かなり力を入れている。本学でも高校生から見て分かり易く、入学したくなるような魅力的な展示、プレゼンテーション、模擬講義等を厳選して配置している。かなり前から入試担当部署、各学部が協働して準備を進めていく。今年も例年通り7月と8月の2回実施した。7月、8月とも全学部が一斉に行うのは、スペースの点で無理があるので、1日目は社会福祉学部、2日目は地域経営学部と共創情報科学部に割り当て2日間に分けて実施した。また、昨年までは、高校1年生から3年生まで学年を問わず実施してきたが、やはり、3年生と2年生以下では、オープンキャンパスに来る目的が違うので、今年は午前が「最初の一歩」という企画を立て、高校1年生、2年生を対象とした。午後は受験に臨む高校3年生を対象とするプログラムにし、それぞれ内容をはっきり分けた。
まず、午前の「最初の一歩」に参加した。学部の説明、入試概要、在学生のプレゼン、模擬講義の順に進めていった。学部の説明では、高校1年生を意識し学部全体を説明するというより、学部の特徴をピックアップし興味が持てそうなところにフォーカスし分かり易く説明した。また、在学生のプレゼンでは、なぜ本学を選んだのかその理由と実際に入学してみての感想、大学での学びの楽しさなど先輩目線で説明していた。高校生とその保護者の皆さん、真剣に耳を傾けていた。内容がよく練られていて素晴らしいプログラムであった。
午後は高校3年生を対象として、学部説明、入試の詳細説明、複数教員による模擬講義が並行して進められ、高校生は事前に希望する模擬講義を申告し受講していた。その他入試や学生生活などの個別相談のブースが設けられていて、積極的な相談風景が見られた。また、ポスターセッションでは、学部内容の詳しい説明が行われていた。大勢の高校生が真剣に耳を傾けメモを取っていた。
本学のオープンキャンパスの大きな特徴は、在学生の働きである。50名近くの学生が自ら手を挙げ、オープンキャンパス全体をサポートしている。オープンキャンパス全体では約1200人の高校生とほぼ同じ数だけの保護者がやってくる。スムーズに会場に入れるように受付ではオープンキャンパス用のユニフォームを着た学生たちが笑顔で迎えている。事前に予約した学部会場にどう行けば良いか、一人ずつ個別に対応している。やや緊張した高校生に丁寧な説明をするのでかなり安心した様子で笑顔も見られる。案内表示板が分かり易く配置され、また様々な分岐点には学生が立ちどっちに行けばよいか案内している。学内のキャンパスツアーでは学生が案内旗を持ちグループを引き連れ案内をしていた。事前に話す内容が決められていて、誰も同じ説明をしている様子を見ると準備がしっかり行われていることが良く分かった。本来オープンキャンパスは大学の行事であり、教職員主体で行われるのが普通である。しかし、本学は違っている。もちろん教職員が手を抜いているわけではなく、むしろ学生のパワーがプラスされている感じがしている。学生自身が大学に貢献したいという気持ちを強く感じる。オープンキャンパスに学生が参加することにより、高校生から見ると先輩が自分たちをやさしく丁寧に扱ってくれていると感じているようである。そしてその光景は格好よくも見え、自身も本学に入ったら、同じように後輩にやさしく対応したいと考えているようだ。高校生アンケートを見ると本学の学生たちがとても親切だったという反応が圧倒的に多いことからも理解できる。
本学に赴任し最初に感じたのが本学の学生の主体的な学び、様々な活動への積極的な貢献であった。なぜそのようになっているのか正直なところ分かっていないが、先輩の行動を後輩が見てそれに倣う、つまり本学の文化に昇華しているのではないかと感じている。そうであるならば、本学の大きな特徴として大切にしていきたいと思う。