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学長コラムNo.2 環境ツーリズム学部ゼミ生の活躍

上田市柳町通り

上田市柳町で観光まちづくりの地域協働学習(熊谷ゼミ)を進めている学生たちが、怪我をした観光客への適切な対応をした。詳細は伺っていないが、怪我をされた観光客の方からの丁寧なお礼状見せてもらい、そこから概要を知った。

それによると、観光客は、先月(6月)上田市柳町通りで、道路端の側溝に足を取られ足と手を負傷し、大量の出血によりパニックになってしまったそうだ。近くにいた本学の学生が駆け付け、傷の手当てをし、ご本人はようやく落ち着くことができたとのことだ。なお、怪我の手当てに当たっては、柳町観光振興会の事務所で薬や包帯を借り、スムーズな処置が出来たが、ここにおいても普段の協働協力関係が適切な対応につながったものと考えられる。その後、汚れてしまった道路の清掃を行い、上田駅まで送ってあげたそうだ。観光客の方(ご夫婦)はいたく感謝されお礼状を送ってきたという次第である。ご夫婦にとっては今回の出来事はつらいことではあったが、心温まる良い思い出として記憶していくことと思う。そしてまたいつか上田を訪れることだろう。

今回の対応は、当然のことをしたまでと言われれば、その通りであるが、実際の現場でこのように適切に対応するのは勇気がいり、大変なことだと思う。学生の皆さんの対応を誇らしく思う。ゼミを指導している熊谷教授によると、観光まちづくり産業の人材を育てていく上では、今回のケースは、観光客へのホスピタリティのある対応や危機対応等を学ぶPBLの重要な機会となっていて、このような例が少なくないことに気づかされたと言っている。そして観光に訪れた人たちがこの地域で何を感じたのか、その視点を学ぶ大切さに触れたのではないかと指摘している。景観や地元の人たちとの触れ合いに感動するだけではなく、観光客にまつわる様々な危機対応をすることがさらに観光客に大きな感動を与えることに繋がるということだ。熊谷ゼミではこのことを共有し、学習を続けるそうである。