画像色彩研究会で発表する本学学生
企業情報学部の学生が、ゼミで開発したソフトウェアを日本色彩学会画像色彩研究会で発表
企業情報学部の学生3名が、独自に開発したソフトウェアを日本色彩学会画像色彩研究会(会場:国立新美術館(六本木))で発表しました。発表したのは企業情報学部3年生の古田なつみさん、福井麻友さん、高寺恵司さんです。
古田さんは、独自開発の肌診断アプリ、福井さんは、VR空間を活用した肌診断システム、高寺さんは、小諸城の3DCG復元に関する研究テーマで発表しました。
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学会の概要
2019年3月16日(土)に国立新美術館(東京都・六本木)で、日本色彩学会画像色彩研究会が開催されました。研究会当日は、全国の大学だけでなく、企業や公的な研究所などからも各分野の第一線で活躍する専門家が参加しました。
本学からは、企業情報学部3年生の学生3名が参加して、日頃のゼミの研究成果を発表しました。
3名の学生は企業情報学部の田中法博ゼミナール,望月宏祐ゼミナールでそれぞれのテーマの研究に励んでいます。
それぞれ企業情報学部の「次世代3DCGプロジェクト」,「デジタルコスメプロジェクト」での活動となります。
発表の内容
RGBカラー画像からのファンデーション塗布の判定のための一手法
研究成果を発表する古田さん(企業情報学部3年)
古田なつみ,望月宏祐,田中法博RGBカラーカメラで撮影した肌の画像からファンデーションの塗布の有無を判定するための一手法を提案する。RGBカラーカメラで撮影した人の肌の画像から分光反射率を推定し、その推定した分光反射率の形状からファンデーションの塗布状態を推定する。実験では、素肌、薄く、中間、濃くの4段階でファンデーションを塗布した肌を2名の被験者に対して計測し、その違いがどのように推定できるか調べた。この結果、素肌とファンデーション塗布後の違いは2つの数値情報でできることがわかった。
また、その成果を活かした肌診断アプリを開発した。
VR空間内での肌診断システムの検討
研究成果を発表する福井さん(企業情報学部3年)
福井麻友,山田絵理香,望月宏祐,田中法博遠隔地にいる対象の肌の状態を調べるために使用できるVR空間内で肌診断システムの実現可能性についての検討を行った。肌の状態を色彩科学的な視点で調べるためには没入空間で自由に照明環境を設定し、それを3次元的に鑑賞できるVR技術は有効である。本研究では、Intel RealSense を用いてリアルタイムに人のRGBデータと形状データを計測しながらVR空間で人を3次元的に再現する手法を提案する。
古文書と計測情報に基づいた小諸城の3DCG復元
研究成果を発表する高寺さん(企業情報学部3年)
高寺恵司,望月宏祐,田中法博小諸城をデジタルアーカイブするため大型の建造物を史実に基づいて3DCG復元する手法を提案する。特に小諸城の中で大型の建造物である本丸と二の丸を主な対象として内部構造を含め復元をする。本丸は戦国時代の武将である
仙石秀久により築かれた建造物である。二の丸は「第二次上田合戦」の際に徳川秀忠が本陣とした場所であり、歴史的に重要な建造物である。古文書と現在の城跡の地形計測情報を統合して1700年代の建造物を3DCG復元する。
発表メンバー
当日の発表メンバー(左から、高寺さん、福井さん、田中教授、望月准教授、古田さん)
発表会場にて(国立新美術館内)
発表会場前にて
発表会場前にて
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