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2024年度卒業論文が学術研究団体の査読審査に合格

  • 環境ツーリズム学部

2024年度卒業生・大塚颯さんによる卒業論文が、 日本観光研究学会の査読審査に合格しました。

この研究では、棚田景観に対する価値認識の在り方を検討することをねらいとして、棚田景観を、内部景観(景観対象の内部に視点を置く視線)と外部景観(景観対象の外部に視点を置く視線)の両側面から捉えうるものと想定し、事例分析を行いました。事例地には長野県千曲市の姨捨棚田を選定し、信州千曲観光局が主催する観光写真コンテストの入賞作品を資料として、観賞スポットの特性を分析しました。その結果、姨捨棚田における景観価値は、内部景観と外部景観の双方を包含する二重の視点によって形成されていることが明らかになりました。さらに、この知見を踏まえ、他地域の棚田景観においても、内部景観と外部景観の両面からの応用可能性を示唆されました。

今後、学会誌『観光研究』37巻2号(2025年3月発行予定)に掲載され、オンライン閲覧も可能となります。

出典:大塚颯・横関隆登(2026):地域主催観光写真コンテスト入賞作品にみる姨捨棚田の観賞スポット特性―棚田地域の景観における内部景観と外部景観を意識した観光まちづくりに向けて―:観光研究37(2),印刷中(2026年3月発行予定).