環境ツーリズム学部松下ゼミでは、小諸市にあるコミュニティ拠点「みんなの家タブノキ」を訪問し、地域の居場所づくり事例の現地調査および活動体験を実施しました。
松下ゼミでは、上田市武石地域において古民家を再生利用した子どもの居場所づくりを地域のNPOとともに進めています。このたびは、そのための参考事例として、「共に暮らしやすい地域をつくる」を活動理念として掲げ、民家を再生利用して地域の多様な人々の「つどい場」づくりを実践する「みんなの家タブノキ」を訪問しました。
タブノキの現場では、グループに分かれて、薪割り体験、施設利用者の昼食づくりの補助、子どもたちとの遊び、施設のフスマの張替え作業などの作業を体験しました。そうした作業を通じて施設に集まる地域の子どもたちや高齢者との交流もおこない、施設運営の雰囲気を体感することができました。また、タブノキの深山代表により施設運営や地域の空間デザインの工夫についてのお話をうかがうとともに、隣接するシェアハウスや山里にある施設など、複数のコミュニティ拠点の見学をおこないました。
これらの現地調査および体験活動より、手作りで無理なく進める施設づくり、「食」を中心に据えた集まる場づくり、子どもの隠れ場所、人の集まる場所に必要なゾーニングの考え方など、コミュニティ拠点形成に参考となる多くのポイントを学ぶことができました。松下ゼミでは、今回得られた知見を上田市武石地域での活動に反映させていくとともに、コミュニテイ拠点形成に関する研究活動を推進していく予定です。
「共に暮らしやすい地域をつくる」を目指したコミュニティ拠点を訪問
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