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専門科目「自然調査演習」で植物の観察・採集、標本づくりを実施

  • 環境ツーリズム学部

専門科目「自然調査演習」とは

本科目は、環境ツーリズム学部の専門科目です。将来、環境アセスメント業務や自然観察ガイドの職に就きたいと明確な目標を持った学生を対象とする「専門知識・技術養成型の演習科目」です。長野大学の里山林(恵みの森)および周辺河川でのフィールド調査を通じて、動植物の同定方法、環境評価のための基本的な調査方法、自然観察ガイド(インタープリテーション・スキル)に関わるさまざまな知識・技術を習得することを目標としています。

2026年4月から、環境ツーリズム学部と企業情報学部の再編による「地域経営学部(仮称)」が開設予定です。それに伴って、「自然調査演習」は「地域経営学部(仮称)、地域サステイナビリティコース・環境ツーリズム領域」の専門科目に移ります。将来、自然観察ガイドを目指す学生を対象とした「専門知識・技術養成型の演習科目」として継続されます。

構想中であるため、変更となる場合があります。

2025年4月28日(月)第2回目の授業(担当:高橋一秋)

長野大学の里山林(恵みの森)で、木本植物の咲いたばかりの花や芽吹いたばかりの葉を観察しました。この季節の花と葉には、種としての特徴が出やすいものです。それから、植物の性表現はとても複雑。一つの個体の中に、雄の性質と雌の性質を併せ持つ種、片方の性しか持たない種がいます。一つの花の中に、雄の性質と雌の性質を併せ持つ種、片方の性しか持たない種、その3タイプの花を全て持つ種などがいます。性転換をする植物もいます。
実習の前半は、花をじっくり観察しながら、雌雄同株、雌雄異株、雌雄同花、雌雄異花、両性花、単性花などの専門用語を学びました。また、花の形態が花粉を運ぶ昆虫との関係で進化してきたことを学びました。植物の性表現や進化の不思議さに驚かされたことでしょう。
後半は、花と葉のついた枝を採集し、教室に持ち帰ってから、新聞紙に挟み込み、乾燥標本を作りました。

ソメイヨシノの花(雌雄同株・両性花)

ソメイヨシノの未成熟果実

コナラの雌花(雌雄同株・単性花)

コナラの雄花(雌雄同株・単性花)

ミヤマウグイスカグラの花(雌雄同株・両性花)

アケビの雄花(雌雄異株・単性花)

花を写真撮影

花と葉のついた枝を採集

採集した花・枝・葉を新聞紙に挟み込む

標本を画版に挟み込む

関連リンク

教員紹介

教授

高橋 一秋

タカハシ カズアキ

所属

環境ツーリズム学部