全国各地で増加し、多方面で問題となっている空き家を、逆手にとって地域資源として捉え、地域住民組織と連携して、地域活性化拠点として活用していく実践的な取組について報告します。
対象となる空き家は、中山道和田峠の麓、長和町和田宿近くの二軒。空き家の大家であるNPO法人和田のあしたを考える会、地域おこし協力隊高田傑隊員等と、ゼミ生が活動組織「和み」を結成し、5月頃から事業に着手。クラウドファンディングによる空き家改修の資金集めを始め、7~11月にかけて空き家内部のかたづけ作業、床や壁の改修作業を実施してきました。夏休み中には、2泊3日の合宿を2回実施するなど、数十日を空き家作業にかけるゼミ生も少なくないほど、精力的な地域協働学習に取り組みました。
9月には、その活動や成果を長和町の羽田町長に中間報告するとともに、12月頃からゼミ学習で改修後の活用計画を策定。あけて令和7年1月には、長和町役場にて住民を対象とした「空き家活用調査等の意見交換会」を開催していただきました。この意見交換会には多くの地域住民や行政関係者が集まるとともに、羽田町長、小林学長にご参加いただき、報告と計画内容に関して講評を頂戴しました。
来年度は、いよいよ活用事業の本格スタートとなります。長和町とも連携し、まちづくりに資する活用事業に取り組んでいく予定です。
空き家内部の片付けと改修作業の様子
9月に行われたゼミ生代表3名による長和町の羽田町長への報告・懇談
1月に開催された意見交換会でゼミ生代表および地域おこし協力隊高田傑隊員による事業報告と活用提案を実施
羽田町長および本学小林学長による講評
参加いただいた長和町のみなさま
長和町広報より
町の広報誌でも紹介され、本地域協働学習・活動は、広く町民に周知されました。