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環境ツーリズム学部に新しく2名の先生が着任されました

  • 環境ツーリズム学部
【2024.5.15】
 4月より環境ツーリズム学部に奥田純子先生、丸山文隆先生が着任しました。奥田先生は経済学、丸山先生は哲学・倫理学を担当しています。

奥田純子先生のご紹介

 この4月から長野大学で経済学の授業を担当しています。一般教養としての経済学ですので、難しい数式は使わず、学生が「経済学」という学問に興味を持ってもらえるように、理論と具体的な事例とのつながりを示したり、大講義でも学生とやりとりが生まれるように、オンラインツールを活用して、リアルタイムで学生の考えを収集して見える化したり、工夫して授業を設計しています。
 これまでは、女性の地方移住(Uターン・Iターン)と移住前後の仕事と生活の変化をテーマとして研究活動をしてきました。経済学の理論に基づけば、一般的に人は、経済的に豊かな地域(大都市圏)に移動する傾向がありますが、日本では、大都市圏から地方へという逆の移動も少なくありません。私自身も、積極的に大都市圏から離れる人生を選択してきました。そうした大都市から地方へという、一般的な移動とは逆の移動を経済学の理論から説明し、地方創生に貢献すべく研究しています。働く場として、生活する場として、若者が積極的に地方を選択したくなるような地域づくりに、ここ長野で、研究者として貢献したいと考えています。

奥田先生の講義の様子

200人規模の大教室での講義

丸山文隆先生のご紹介

 丸山先生はこれまで、20世紀ドイツの哲学者M・ハイデッガーの哲学について研究し、その成果を著書『ハイデッガーの超越論的な思索の研究』(左右社、2022年)としてまとめている、新進気鋭の哲学者です。
 丸山先生は全学共通の教養科目を中心に、「哲学」、「倫理学」、「アカデミックライティング」などの授業を担当しています。「哲学は誰でも知っていることについてあらためて根本的に考えることをする学問です。私たち人間はどのような在りかたをしているのか、善悪とは何か、学問とは何か、といった根本的な問題をあらためて考えること、そして他の科目を深く学ぶためのヒントになるような授業をしていきたい」と、授業への思いを述べています。
 「これからは、生命倫理や環境倫理などの具体的な諸問題を視野に入れつつ、ハイデッガーの議論を現代哲学の文脈のなかで再構成するような研究をすること、市民講座などを通じて地域の皆さんに哲学について知っていただく機会を提供していきたい」と、今後の研究、地域貢献への意気込みについて語っていただきました。

倫理学概論の様子

教壇で講義をする丸山先生