環境ツーリズム学部の松下ゼミでは、上田市中心市街地(まちなか)の海野町商店街にある劇場「犀の角」で、犀の角や海野町商店街振興組合の関係者とともに、今後の新しい商店街像をテーマに、意見交換会「まちなかミーティング」を開催しました。
松下ゼミでは、地方都市の新しい商店街像である「生活街」に注目して、調査研究活動を展開しています。生活街とは、「地域の持続可能な発展に向けた政策の在り方研究会(経済産業省、2020年)」にも示された概念で、今後の商店街像が「商店が集まる街」、「買物の場」から「生活を支える街」、「多世代が共に暮らし、働き、交流する場」への変革が求められているというものです。
上田のまちなかの特徴は、そうした新しい動きが見受けられることです。さまざまな、ソーシャルな「場」が形成されています。その中でも劇場、ゲストハウス、カフェなどを備え、多様な交流の場となっているのが「犀の角」です。今回、学生たちは「犀の角」設立の経緯、活動の発展過程、コロナ禍で起きた変化などについて、話をうかがうとともに、今後のまちなかの様相について意見を交わしました。
「犀の角」の代表・荒井洋文さんからは、学生たちに向けて「自分たちが描いている、目標としている街を目指すために、どのような取り組みを行う必要があるのかなどを、今一度確認する必要がある」とのメッセージが寄せられました。松下ゼミでは、今後も、上田のまちなかの新しい動きの実態を探っていく予定です。