環境ツーリズム学部の1年生対象の課題探究ゼミ(松下ゼミ)では、筑北村で活動するNPO法人「わっこ谷の山福農林舎」の現場を訪問し、持続可能な地域づくりを考えるフィールドワークをおこないました。
これまで松下ゼミでは「持続可能な生き方をデザインする」をテーマに、若者の社会参画や持続可能なライフスタイルの形成について、さまざまな文献講読やドキュメンタリー映像の視聴をとおして学んできました。
このたび山福農林舎の和栗剛代表による「宝と宝がつながる未来~100年先も輝く世界へ~」と題した講義をもとに意見交換会をおこなうととともに、活動現場体験をおこないました。山福農林舎は、「地域の宝(農業、林業、エネルギー、人など)および福祉・教育をつなげて協力し合える「輪」をつくり、誰もが力を発揮できる住みよい社会を目指す」ことを基本理念に掲げ、多様な「農林福学連携事業」に取り組む団体です。2021年度には農林水産省や厚生労働省が推進する農福連携事業の「ノウフクアワード」にて表彰されています。
今回の現場体験では、3グループに分かれて、山福農林舎が運営するりんご園での「りんご摘果作業」、製材所での「丸太からまな板づくり」、自然農法の農園での「季節野菜(にんにく)の収穫」などをおこないました。参加した学生は、「普段なかなかできない貴重な体験ができた」、「いろいろな方々とお話ししながら作業ができて楽しかった」などの声がありました。最後に、和栗代表から「持続可能な人生デザインを一人ひとりが持つことができれば、社会は持続可能になる」とのメッセージが寄せられました。
(熱中症対策のため、フィールドワークにおいては「マスク着用についての目安(新型コロナウイルス感染症⾧野県対策本部、2022年6月)」にもとづき、マスク着用は状況に応じたメリハリのある対応で臨みました)