このたび羅ゼミにおいて、上田市の塩田地域包括ケアシステム検討会キャラバン・メイトの皆様を講師にお迎えし、「認知症サポーター養成講座」を開催しました(6月16日)。本講座は、認知症への正しい理解を深め、当事者やその家族を温かく見守る「認知症サポーター」を育成するとともに、学生たちが地域の課題を自分事として捉え、多世代との協働を通じて実践的な視座を養うことを目的としています。
講座の前半では、認知症の基礎知識に加え、全国キャラバン・メイト連絡協議会が提唱する「認知症の人への対応の心得」を学びました。対応の基本となる「3つの『ない』」(①驚かせない、②急がせない、③自尊心を傷つけない)の精神を確認。さらに、具体的な対応の「7つのポイント」として、①まずは見守る、②余裕をもって対応する、③声をかけるときは1人で、④後ろから声をかけない、⑤優しい口調で、⑥穏やかに、はっきりと、⑦相手の言葉に耳を傾けてゆっくり聴く、といった実践的なアプローチについての解説が行われました。
後半の演習では、これらの心得とポイントを体感的に学ぶため、日常生活を想定したロールプレイが行われました。「スーパーのレジ」でのやり取りや、「バス停」で困っている高齢者への声かけなど、キャラバン・メイトの皆様による実践的な寸劇を交えながら学びました。「急がせない」と頭では分かっていても、実際の場面での言葉選びや目線の合わせ方、間の取り方の難しさを肌で感じる貴重な機会となりました。
続くグループワークでは、学生とキャラバン・メイトの方々が一つのテーブルを囲み、活発なディスカッションを展開しました。模造紙を広げ、カラフルな付箋を使いながら「認知症になっても誰もが生きがいを持って安心して暮らせる街とは何か」「自分たちにできることは何か」について意見を出し合いました。学生の柔軟な発想と、地域で日々活動する皆様の豊かな経験や知恵が融合し、地域協同型教育ならではの深みのある対話が生まれました。
最後に、受講した学生全員で記念撮影を行い、地域を支え合うサポーターとしての自覚を新たにしました。今後も、上田市や塩田地域の皆様との連携を深め、地域社会の課題解決に貢献できる人材の育成を目指して、実践的な地域協同型教育を展開してまいります




教員紹介
准教授
羅 珉京
ナ ミンキョン
所属
社会福祉学部、大学院 総合福祉学研究科
総合福祉学研究科社会福祉学専攻博士前期・後期