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福祉機器コンテストで優秀賞を受賞

  • 社会福祉学部

社会福祉学部 繁成 剛

日本リハビリテーション工学協会が主催する第35回福祉機器コンテスト2024において、社会福祉学部4年生3名で共同制作した視覚障害者向けの自助具が学生部門の優秀賞を受賞しました。10月4日に東京ビックサイトで開催されていた国際福祉機器展の会場においてコンテストの表彰式が執り行われ、受賞した吉村結さん、西澤紅愛さん、宮坂杏実さんと指導教員の繁成教授が参加しました。さらに自助具の制作にご協力いただいた市民団体ダイラビの角谷美由紀さんと吉本茂さんも上田市から参加して受賞を祝ってくださいました。

10日には小林学長に受賞の報告をするため、学生3名と指導教員(繁成教授)とダイラビのお二人の6名で学長室に伺いました。学長からは自助具を制作した動機やアイデアの出し方、自助具の効果を検証する方法などの質問があり、学生達が真剣に説明していました。視覚障害のある角谷さんには今回の自助具の優れた点について質問され、その答えに納得された様子でした。さらに料理やスマホの使い方などのお話も興味深そうに聴いておられました。

今回の自助具は角谷さんが銭湯や集会所などで下駄箱に靴を置いて帰るとき、自分の靴を探すのに苦労しているという話からヒントを得て、学生達がアイデアを練り、試作を繰り返して完成させたものです。作品名は「見つかる!くつくっつくん」。両端に強力磁石がついたベルトを靴の左右内面に挟み込んで装着します。2本のベルトをつなぐ紐にはプラスチック製の鈴がついているため、触れたときに音が鳴り、自分の靴を判別できるという仕掛けです。審査委員からはマグネットを使ったアイデアと子どもや高齢者にも応用が広がる可能性を高く評価していました。表彰式でいただいた表彰状とプレゼンパネルは玄関正面のガラスケースの上にしばらく展示させていただく予定です。

10月10日に学長への受賞報告の様子
社会福祉学部4年生の吉村結さん、西澤紅愛さん、宮坂杏実さん、繁成教授、
市民団体ダイラビの角谷美由紀さん、吉本茂さん

作品名「見つかる!くつくっつくん」