知能・デザイン・環境の
各分野において
高度な情報技術で地域の
課題解決・発展に
寄与する人材を育成します。
人工知能(AI)やIoTをはじめとする情報通信技術の発展により社会構造の変革が急速に進行する一方、必要な技術の創造と発展を担う理系人材の不足が顕在化しています。本学はこのような社会背景に対応するため、高度情報技術により地域の課題解決に貢献する大学院「共創情報科学研究科(修士課程)※仮称」を設置します。

学びの特徴
最新の情報技術と共創的思考を応用し、社会で発生する多様で複雑な問題に対して、課題のブレークダウンと情報技術による解決の方法を学ぶことができます。幅広い知識、コミュニケーション力、調整力、技術者倫理などの能力を身につけることができます。
養成する人材像
共創情報科学研究科設置の理念にもとづき、情報科学を基盤とする知能・デザイン・環境の3分野に軸足を置き、発展の著しい情報科学の知識と解析手段を活用して、複雑化、多様化する社会課題に対して、他者と協働しながら多面的に捉え、課題解決や価値創造に取り組む共創的思考を備えた人材を養成します。
想定される進路
これからの社会において必須の素養となる情報技術を身につけることができるため、幅広い領域で情報科学専門家としての進路が想定されます。
例
研究開発/教育/システムエンジニア/デザインエンジニア/環境コンサルティング/
マーケティング/事業企画/スタートアップ など
カリキュラム
本課程は2年間で修士論文の研究をまとめることを目的とし、情報技術の専門知識と共創的思考を修得するために必要な基礎知識を学ぶ「共通科目群」、各分野の高度な専門性を修得する「専門科目群」、輪講・グループ学習を中心とする「地域連携特別演習科目群」、地域と連携して課題発見・課題解決・評価のサイクルを経験することができる「地域連携特別実験科目群」を自由に選択できるように組まれています。研究分野によらず、情報科学の知識と解決手法を2年間で無理なく身につけることができるように工夫されています。

研究分野と研究内容例
- 2025年7月時点の構想であるため、変更となる場合があります。
知能分野

教授 飯田 一朗
研究分野
- インターネット
- Webコンピューティング
- サイバーフィジカルシステム
- 分散協調AI
- 進化的アルゴリズム
大学院担当科目
- 情報ネットワーク特論
サイバーフィジカルシステム研究
情報システムの要として、また共創システムのインフラとして重要なネットワークシステムについて、通信基盤技術と共創型AIプラットフォームの両面から研究開発を進め、地域と連携した実証実験により地域貢献を推進します。
デザイン分野

教授 渡邉 慎二
研究分野
- サービスデザイン
- 工業デザイン
- ビジネスデザイン
- イノベーションデザイン
- 共創デザイン
大学院担当科目
- デザインマネジメント特論
デザインマネジメント研究室
デザインを社会における新たな価値創造の仕組みとして捉え、製品デザインやサービスデザインのレベルからイノベーションへの応用、ビジネスモデルのデザイン、企業や社会との関わりのデザインまで広く研究します。特に、価値創造プロセスとしてイノベーションや共創デザインの仕組みを研究、地域と連携し実践的に進めることをめざします。
環境分野

教授 満尾 世志人
研究分野
- 生物多様性
- 淡水生態系
- 群集生態学
大学院担当科目
- 環境マネジメント特論
- 群集生態学特論
環境マネジメント研究室
水田などの農業生態系は人間による関与のあり方に大きく左右されるが、近年は効率化のための整備が進む一方で耕作放棄も顕在化するなど、関係は複雑化しています。こうした農業生産などの人間活動と生物多様性保全の両立を目指し、淡水生態系の最適な保全・管理戦略を群集生態学的アプローチで探ることをめざします。