ディプロマ・ポリシー(DP)
本学部では、地域と協働した学びを通して、「地域社会における生き方の価値観と規範を形成する知識・能力」、「地域課題を多面的・総合的にとらえる能力」、「現実社会の課題に柔軟に対応する能力」、「地域にイノベーションを創出する能力」及び「持続可能な社会をデザインする能力」の獲得を、学生が自己成長を楽しみながら実感できる学修環境を整える。本学部のディプロマ・ポリシーを示すと次のとおりである。
本学部では、卒業要件の124単位以上を修得し、以下に定める能力を有すると認めた者に、学士(地域経営学)の学位を授与する。
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DP1:学際的・複合的な学びを通して、地域社会における生き方の価値観と規範を形成する知識・能力
学生は、人文・社会・自然及び情報・コミュニケーションなどの学際的な学びやサステイナビリティやイノベーションに関する複合的な学びを通して、持続可能な地域社会における生き方の規範と価値観を形成する知識・能力を身に付けている。
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DP2:システム思考を通して地域課題を多面的・総合的にとらえる能力
学生は、事象を社会、環境、経済等の複数の分野間の関係性から紐解くシステム思考を通して、地域課題を多面的・総合的に考える能力を身に付けている。
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DP3:地域との協働により現実社会の課題に柔軟に対応する能力
学生は、地域の多様な関係者と協働した取組を通して、現実社会のコンフリクトやジレンマに向き合いながら地域課題解決に柔軟に対応できる能力を身に付けている。
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DP4:学修・研究成果の社会還元・実装を通して地域にイノベーションを創出する能力
学生は、学びの成果を通して地域の課題に対して具体的な解決策を提案し、実際の社会に還元・実装することで、地域にイノベーションを創出し新しい価値観を醸成する能力を身に付けている。
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DP5:循環的な学びを通してサステイナブルな地域社会をデザインする能力
学生は、問題・課題の発見・分析から政策・戦略立案、事業実践、価値創造・資源活用のサイクルを循環させる学びを通して、持続可能な社会をデザインする能力を身に付けている。
DPと観点別目標の関係
DPNo. | DPの内容 | 知識・理解 | 技能・表現 | 思考・判断 | 関心・意欲・ 態度 |
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DP1 | 学際的・複合的な学びを通して、地域社会における生き方の価値観と規範を形成する知識・能力 | ◯ | |||
DP2 | システム思考を通して地域課題を多面的・総合的にとらえる能力 | ◯ | ◯ | ||
DP3 | 地域との協働により現実社会の課題に柔軟に対応する能力 | ◯ | ◯ | ||
DP4 | 学修・研究成果の社会還元・実装を通して地域にイノベーションを創出する能力 | ◯ | |||
DP5 | 循環的な学びを通してサステイナブルな地域社会をデザインする能力 | ◯ |
カリキュラム・ポリシー(CP)
本学部では、リベラルアーツとしての教養教育、分野横断的な専門教育及び地域課題に向き合った地域協働型教育を推進する。
そのため、「社会の中の自分をリベラルに相対化する学び」、「知識、手法・技術、実践による複合的な学び」、「新たな価値創造を促す循環的な学び」、「システム思考を養成する文理融合的な学び」、「社会実装を目指した実践的な学び」及び「持続可能な社会に向けた自身の将来ビジョンを創造する学び」を学部の学びの特長として位置付けた教育研究活動を具体的に展開する。学修成果の評価については、客観性及び厳格性を確保するために、シラバスに記載した各授業科目の観点別目標毎の到達度を、ルーブリック評価基準を用いて判定する。また、その方法は、授業での意見内容、中間課題、定期試験、レポート等などに基づいて、多面的・総合的に評価する。
本学部のカリキュラム・ポリシーを示すと、次のとおりである。
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CP1:社会の中の自分をリベラルに相対化する学び
将来の予測が困難な時代に対応できるように、ものごとを多角的にとらえながら自由で柔軟な思考力を総合的に養うカリキュラムを編成する。すなわち、人文・社会・自然からなる学際的学問知と在野の知による知の総体からの学びを基盤とし、これらに、情報リテラシーや数量的スキル(STEAM分野)、コミュニケーション・スキルなどの技法知を加えることで論理的・批判的思考力を強化し、持続可能な社会における自分自身の生き方の規範と価値観を形成し省察するカリキュラムを編成する。
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CP2:イノベーションとサステイナビリティを横断する文理融合的な学び
「地域サステイナビリティ」と「経営イノベーション」の二つのコースを横断する特徴的な専門領域を設定し、文理融合の複合的な学びを通して多面的・総合的な観点から事象をとらえることのできるシステム思考を養成するカリキュラムを編成する。
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CP3:「価値創造・資源活用力」を生み出す循環的な学び
地域を取り巻く「問題・課題の発見・分析力」の修得を基盤に、「政策・戦略立案能力」や「事業実践力」の養成を通して「価値創造・資源活用力」を獲得し、さらに新たな課題の発見や価値創造へと展開を可能にする循環的な学びのカリキュラムを編成する。
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CP4:地域協働を通した社会実装を目指す実践的な学び
学修者が現実社会におけるコンフリクトやジレンマに向き合い、地域との協働による課題解決に主体的に関わる経験を通して、達成感やリーダーシップの醸成につながるカリキュラムを編成する。また、学びの成果を地域と共有し、地域に実装(還元)することを目指したカリキュラムを編成する。
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CP5:持続可能な社会に向けた自身の将来ビジョンを創造する学び
新しい価値の創出を通して持続可能な社会への変革を担う職業人として、すなわち社会に主体的に関わりながら持続可能な生き方・暮らし方を実践する人材として、自分自身の将来のビジョンを創造する力を養成するカリキュラムを編成する。
CPと観点別目標の関係
CPNo. | CPの内容 | 知識・理解 | 技能・表現 | 思考・判断 | 関心・意欲・ 態度 |
---|---|---|---|---|---|
CP1 | 社会の中の自分をリベラルに相対化する学び | ◯ | |||
CP2 | イノベーションとサステイナビリティを横断する文理融合的な学び | ◯ | ◯ | ||
CP3 | 「価値創造・資源活用力」を生み出す循環的な学び | ◯ | ◯ | ||
CP4 | 地域協働を通した社会実装を目指す実践的な学び | ◯ | |||
CP5 | 持続可能な社会に向けた自身の将来ビジョンを創造する学び | ◯ |
アドミッション・ポリシー(AP)
本学部では、私たちの日々の暮らしを取り巻く地域や企業のさまざまな課題を解決するため、戦略・方針の策定に自分自身で関わり、新しい価値を創造する(イノベーションを起こす)人材、その価値を生かしながら、持続可能(サステイナブル)な社会を自分自身の課題と関連付けながら創っていく人材の育成を目指している。
そのために、ゼミナール・プロジェクト型学修を通して地域や企業の課題発見に資する社会学・経済学(経営学)を中心とした専門的な知識、課題を分析し政策や戦略を立案するために必要となる調査法などの手法や技術を操る能力を身に付ける。さらに、立案した政策や戦略を社会実装につなげるための実践力を身に付ける教育を行う。これらの学修を行うために、基礎学力のみならず、地域や企業の実践家等と積極的に交流し議論するための思考力を持ち、既存分野に囚われない学際的な学修や地域との関わりを持つ意欲のある学生を受け入れる。
これらの方針をもとに、本学部のアドミッション・ポリシーは以下のとおりとする。本学部は、特定の領域や視点に囚われずに学び、複合的な視座を獲得する意欲を持つと判断できる人材を受け入れる。
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AP1:大学での複合的な学びの土台となる、文章読解・作成を含む幅広い基礎学力を修得している。
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AP2:探究学習や課外活動の中で地域や企業の実践家と積極的に交流・議論・提案を行う際に必要となる知識と論理的思考力を有している。
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AP3:地域の課題をとらえ、自らの考えを他者に伝えるコミュニケーション能力を有している。
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AP4:地域協働型の学修活動へ積極的に参加し、自ら地域のあり方を構想する意欲を有している。
APとDP及び観点別目標との関係
APの内容 | DPの内容 | 知識・理解 | 技能・表現 | 思考・判断 | 関心・意欲・ 態度 |
---|---|---|---|---|---|
【AP1】大学での複合的な学びの土台となる、文章読解・作成を含む幅広い基礎学力 | 【DP1】学際的・複合的な学びを通して、地域社会における生き方の価値観と規範を形成する知識・能力 | ◯ | |||
【AP2】探究学習や課外活動の中で地域や企業の実践家と積極的に交流・議論・提案を行う際に必要となる知識と論理的思考力 | 【DP2】システム思考を通して地域課題を多面的・総合的にとらえる能力 | ◯ | |||
【AP3】地域の課題をとらえ、自らの考えを他者に伝えるコミュニケーション能力 | 【DP4】学修・研究成果の社会還元・実装を通して地域にイノベーションを創出する能力 | ◯ | |||
【AP4】地域協働型の学修活動へ積極的に参加し、自ら地域のあり方を構想する意欲 | 【DP3】地域との協働により現実社会の課題に柔軟に対応する能力 【DP5】循環的な学びを通してサステイナブルな地域社会をデザインする能力 |
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