企業情報学部・市川文彦ゼミは、信州大学、上田高校等の学生に呼びかけて地球環境問題の解決策提案を地域から提起する、学生グループ“上田グリーン・アクションチーム”を結成し、同チームが2回にわたり開催した、環境国際学生会議@大阪・関西万博に関する報告会を、12月3日午後に、上田市内で実施しました。
国際学生会議報告会:まちなかキャンパスうえだ、2025年12月3日
同チームは、市川ゼミが企画した環境国際学生会議 “Greener Youth Session”を本年、開催された大阪・関西万博2025会場にて、5月7日にスイス展示館で、また9月12日にオーストラリア展示館で、それぞれ主催しました。上田グリーン・アクションチームと相手国側の若者は、ともに研究/活動報告を行い、地球環境問題の現状への双方の認識について意見交換し、また、それぞれが住む地域での地球環境問題への対処法について議論して、お互いに影響を与え合う、実に有意義な学生国際セッションになりました。
5月には石井航太郎さん、鈴木裕也さんが、9月には宮崎有日里さん、渥美音香さん、高橋風花さんが、市川ゼミの報告者を務めました。その折の企業情報学部から賜ったご高配、ご支援に感謝致します。
環境国際学生会議Ⅰ:万博・スイス館、2025年5月7日
環境国際学生会議Ⅱ:万博・オーストラリア館、2025年9月12日
大阪・関西万博のテーマである<いのち輝く未来社会のデザイン>を念頭に、市川ゼミでは、万博開催前までに、多くの市民が自主的、自発的に率先して、地球環境に負荷をかけないサステナブル行動をとるための、きっかけ創り、社会システムとしての仕掛けを多面的に共同研究のなかで考察してきました。そして人々の関心事や生活面、経済面での<お得感>を得るための行為と、サステナブル行動が重なり合うような地域ネットワークや社会システム創りを、万博会場での国際会議で提起しました。
具体例として、市民が廃プラスチック、PETボトルなどの再生可能資源を回収すればグリーン・ポイントが与えられ、ポイント数により、地域の鉄道・バスなどの公共交通に割引/無料で乗車できたり、地産地消型商品の割引購入ができるようにする”PETrain”制度の提案をしました。

図1:PETrainの社会システム
また自身の関心事として、健康づくりのための運動を、発電型エアロバイク、走行型発電機付きの自転車を用いた人力マイクロ発電を行う“エコ・ペダル”、また街の歩道、階段に敷かれたマット型発電装置上を歩行、走行して発電・蓄電しいていく地域マイクロ発電ネットワーク>の設定提案も行いました。
なお万博会場内のコンビニエンス・ストアの一部では、我々が提起したマット型発電を導入し実用化していました。

図2:エコ・ペダルの地域ネットワーク
これらの提案は、地球環境の劣化に歯止めをかけるための、人々のサステナブル行動が自身にとっての自分事とすべく、人為的な回路設定をつうじて、自らがお得感を獲得する行為、大切な関心事実現の日常的な反復とサステナブル行動との連結化、一体化がポイントになります。
会場となった、まちなかキャンパスうえだでの報告会には、万博会場の会議参加者である市川ゼミ生、信州大・学生環境委員リーダー、上田高校・U-EFSメンバーから計7名が、本国際会議について説明し、質疑に応じました。会場には自然エネルギー上小ネット所属の市民、県環境部スタッフ、地域報道機関記者の方々が参加し、議論の輪が拡がりました。
なお上田グリーン・アクションチームは、この環境国際学生会議を企画、主催したことに対し、長野大学学長賞(2025年度前期)を8月に授与されています。
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「信濃毎日新聞」 2025年12月3日付、12月5日付
「信州民報」 2025年12月12日付
教員紹介
教授
市川 文彦
イチカワ フミヒコ
所属
企業情報学部、地域経営学部