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Peace Edu.の取り組み紹介

Peace Edu.は、昨年度まで山浦ゼミに所属していたメンバーが中心となって結成されたグループです。
メンバーは、栗林 果穂さん(社会福祉学部4年)、赤池 来菜さん・小川 真央さん・油井 凱心さん(いずれも社会福祉学部3年)の4人です。

主な活動内容は、以下の3つです。

  1. 上田市内(原則)に暮らす、戦争を体験された方々から、当時の様子や想い、私たち若い世代に伝えたいことは何かを聴き取る。
  2. 上田市内に残っている戦争の遺跡を調査する、フィールドワークをする。
  3. 記録集にまとめ、市内の小・中・高校で語り継ぐ活動につなげる。

戦後79年の現在、当時を知る方々の高齢化が進み、直接お話を聞くことが困難となってきているなか喫緊に取り組む必要のある課題に向き合っています。

立教女学院での学童疎開調査(9月19日)

太平洋戦争時に立教女学院小学校に在籍されていた皆さんが、別所温泉つるや旅館に集団疎開していた歴史があります。(1944年8月25日から1945年11月8日)
当時の疎開生活を記録した貴重な資料を立教女学院資料室で、情報収集をさせていただきました。また、資料室のご担当の方々より、資料の説明や疎開についてのお話しを伺いました。

会田中学校(松本市)で「平和を考える特別授業」を行いました
(11月1日)

Peace Edu.の前身である山浦ゼミでは、2022年度に3校、2023年度に3校の上田市内の小中学校で、平和を語り継ぐ活動を行いました。
今回は、松本市立会田中学校での活動の機会をいただき、中学生や保護者、また地域の皆様の約90人の前で、プレゼン資料を使いながら授業を行いました。

「平和を考える特別授業~戦争の記憶をつなぐ~」の内容下記の4つのトピックから授業を行いました。

  1. 上田市には、飛行場があった!
  2. 上田市に空襲があったの?
  3. 戦時下の暮らしを聴き取りしました!
  4. 遊佐卯之助准尉の自決事件から考える。

中学生の感想

  • 今回、上田市で起こった戦争のお話を聞いて初めて知ることが沢山あった。
  • 来年の夏で80年。いろいろ考えさせられることが多いなと思った。
  • 戦争は広島とか東京のイメージしかなかったけど、こんな身近にあったなんて知らなかったから知れてよかった。
  • 戦争について詳しく知っている人と話したりする機会はなかなか無いので、大学生の皆さんからたくさんお話を聞けて良かった。
  • これからもこういう話をちょっとでもいいから受け継いでいければと思った。
写真後列右から、四賀公民館長 花村憲二館長、松本市立会田中学校長 重盛究先生
Peace Edu.リーダー 栗林果穂さん、Peace Edu.顧問 山浦和彦副学長
前列右から、Peace Edu.メンバー 赤池来菜さん、小川真央さん、油井凱心さん

Peace Edu.リーダーの栗林 果穂さんが、上田市戦没者追悼式でスピーチ(11月7日)

2024年11月7日に、上田創造館で「上田市戦没者追悼式」が開かれました。
上田市遺族会・市議・自治会関係者などの100人余が参列するなか、Peace Edu.リーダーの栗林 果穂さんがスピーチを行いました。
長野大学の学生(山浦ゼミのゼミ生)がスピーチを行うのは、昨年に続いて2回目。

追悼式の模様は、2024年11月8日の信濃毎日新聞に掲載されました。
また、UCVレポートから動画をご覧いただくことができます。(動画はリンク切れになる場合があります)

「平和へのメッセージ」冒頭一部抜粋

朝、目が覚めて学校に行き、友達と笑い合い、夜は温かい布団で安心して眠ることができる。そんな当たり前の日常が、かつては決して当たり前ではなかったこと。命の重みが軽んじられ、国のために命を捧げることを当然としてきた過去があったこと。それらを今一度振り返り、どのような犠牲の上に今日の平和が保たれるようになったのかについて、思いを馳せるべきだと考えます。本日は、そのような気持ちでここに立たせていただきました。

栗林 果穂さんのスピーチ 「平和へのメッセージ」全文を読む

今後の活動

Peace Eduでは、この後も聴き取り調査・疎開調査を行い、年度内に冊子などにまとめる予定です。

これまでに聴き取り調査にご協力いただいた方々、また今回、活動の場を与えてくださった皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
引き続き活動へのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。