「2024年度カレッジ長大」の
フラッグシップ(土台と未来)をお示しします
テーマ
「STEAM教育の要素を取り入れた障害者の学び直し(Reskilling)モデルづくり Ver.2」
概要
本事業は、障害者の学び直し(Reskilling)の要素を組み入れながら、「A」に力点を置いた障害者版STEAM教育と、インクルーシブなPBLプログラムをドッキングさせた〈障害者とともにある生涯学習モデル〉の構築を目指す事業です。
コンセプト
2024年度の活動
今回のプログラムは、最終回12月15日(日)の成果報告会に向けて、受講者の方と学生でペアになって準備(パネル作成)をしました。併せて、教室には、2023年度のパネル作品を展示しました。
成果発表のためのテーマは「私」。各々の「好きなこと」や「得意なこと」、「こうなりたい私」。どんな私を、どんなふうに表現するかペアで話し合い、A1サイズの一枚のパネルにデザインします。アイデアをメモに準備してきた方や、「デザインのネタがないんだよなー」とつぶやき、学生と一緒に創り出した方など、取り組みも人それぞれ!
2023年度からのリピーターはさすがです。パネルに貼るものとして、落ち葉や松ぼっくりを持参している受講者もいました。ご本人に聞いてはいませんが、すでにパネルのデザインも頭の中にあるのかもしれません。14日(土)はパネルの完成と発表のためのプレゼンテーション準備が待っています。
12月15日(日)の当日は、本学のリブロホールで受講者の方と学生が協働して発表します!どんな1日になるか、受講者も学生もわくわく、ドキドキですね!
哲学カフェ、対話型鑑賞、オープン!
テーマは、≪ホッとするとき≫です。受講者、学生スタッフが混ざって、生活体験の棚卸とその共有化を行いました。受講者;「こたつに入っているとき」、学生スタッフ;「先月の給料が振り込まれたとき」が≪ホッとするとき≫の一例です。
ドラエモンの一場面を全員で一緒に観て、物語を創りました。近年、美術館等で作品を前にして、自由に語り合うという対話型鑑賞がなされていますが、カレッジ長大では受講者と学生スタッフとが協働して、ストーリーを紡ぐという創造プログラムに挑戦しました。
チャレンジド 紙(かみ)ヒコーキ
~美(うつく)しく遠く(とおく)に飛ば(とば)すために!~
日本には、こんな素敵な記念があります
障害者版STEAMプログラム。学習のねらいは、①重力、浮力、推力、抗力、時間を科学的に体験する➁アソビを通じて、私達の生活空間や時を理解する。参加メンバーとしては受講者や学生スタッフの他、放課後等デイサービスのお子さん達、受講者宅にホームステイしているイギリス人青年の参加など、総勢45名くらいの【多様性】あふれる世界となりました。
今回は長野大学の学園祭、りんどう祭に参加!
受講者と学生のバディで、パンフレットを見て相談しながら学内を回りました。
学内には、部活やサークル、ゼミなどが運営する様々なイベントや展示、模擬店があり、受講者は興味津々!
各々の関心に応じて、ゲームコーナーに没頭したり、食べ物を購入したり、キャンパスライフを満喫しました。
これまでのプログラムを通じ、学生と受講者の距離は深まり、受講者の緊張した面持ちは消え、今日も随所に笑顔が見られました。
今回は、名倉ゆみこ様(NPO法人いちかわ市民文化ネットワーク副代表理事)、安西真幸様(フリーランス)のお二人を講師としてお招きし、お芝居(パフォーマンス)に関するプログラムを実施しました。
会場に入ると、椅子のみが馬蹄形に並べられたワークショップ形式の雰囲気に少し戸惑いを感じた受講者の方もいたようですが、講師のお二人の明るくコミカルな雰囲気にすぐに惹き込まれていきました。
午前中は、それぞれの自由な表現方法で自己紹介を行ったり、ゲーム的な要素を含んだ発声練習をしたりして、楽しみながらココロを解きほぐしました。
午後は、成果発表に向け、一人ひとりの表現方法に合わせる形で、台詞、演技、ダンスへの挑戦と繰り返し練習を行い、ショート・ミュージカル「Daisuki(だいすき)」に結実させました。
全員、演じる側、観る側の2つのライブ感覚を共時的に体験することとなりました。
参加者それぞれが時空を超えたプレゼントを得たのではないでしょうか。
9月26日(木)に、長野大学関係者・上田市・地域の福祉機関・学校関係者で構成される「第2回連携協議会」を開催しました。
7月28日(日)の開講式を皮切りに2024年度カレッジ長大の実施状況について、写真等を使いながら、情報共有を行いました。併せて、台風接近というニュースのもと、受講者の安全を最優先する観点から8月31日(土)のプログラムについては延期したことや、プログラム実施日と学生達の帰省等とのバッティングにより学生スタッフの確保に難儀したことなどプログラム実施にかかる課題について同協議会で意見交換を行いました。緊急対応、スケジュール管理といった視点から有意義な時を持つことができました。
2024年10月7日
8月31日(土)のプログラムは、台風の影響により残念ながら中止になったものの、今回は「ボッチャ」に取り組みました。「ボッチャ」はジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のぞれぞれの6球ずつのボールをいかに近づけるかを競うスポーツです。
受講者と学生の混合チームを4つ作り、総当たり戦をしました。初めは、どの程度の力加減でボールを投げたら良いかわからず、遠くに飛ばしすぎてしまうこともありましたが、「あの辺をねらったら?」「こうするといいかな?」など話し合いながら取り組むうちにコツを掴んできた様子。次第に学生や受講者同士でハイタッチをして喜び合う場面も!また、放課後等デイサービスの子ども達の途中参加もありました。
スポーツを通じて雑談したり、冗談を言ったり、喜び合ったり・・・障害のある人もない人も充実した余暇を過ごしました。プログラムで受講者のいきいきとした姿が見られ、準備から受講者への連絡調整まで行ってきた学生たちの喜びもひとしおだったのではないでしょうか。
本年度の4月から短い準備期間の中で、本事業に参加する学生が主体となり、第1回目がスタートしました。事前準備では会場装飾やポスター作りに加え、学生一人ひとりが担当の受講者と事前面談を行い、受講者の現在の生活や関心、カレッジ長大に期待することなどを丁寧に聞き取りました。当日は、昨年度よりも多い16名の受講者の方が参加してくださいました。
第1回目は、小林淳一学長より開会の挨拶がなされた後、「①自己紹介カードを作る」「②グループになって自己紹介をする」「③大学キャンパスツアー」「④昼食」「⑤研究について知る」「⑥振り返り」といった、盛りだくさんの活動を行いました。
活動中は、学生と受講者による「会話」が随所に見受けられました。①「自己紹介カードを作る」活動では、指導者の丹野より「どんなカードだったら、相手にインパクトを与えられるか、みなさん(受講者)と学生で話し合あって決めよう」といった投げかけがなされ、学生は事前面談の内容をもとに、それぞれの受講者がどんなことが好きか、どうやったら伝わりやすいかなど様々な工夫をして受講者の方との距離を縮めていきました。初めは緊張していた受講者も、学生の働きかけに応じて色々な自己開示をしたり、時には趣味や関心について雑談をしたり、受講者の方の「学びを通じた人との関係の広がり」を感じる瞬間でした。
午後の「研究について知る」では、「数字や色といった身近な題材をもとに、この会場でどれが人気だと思う?」という問題提起がされ、予測を立てて、実際に室内にいる人にインタビューするといった具体的な活動を通して、探究的な学びを体感しました。
学生の実際的な学びという意味でも、受講者の余暇という意味でも充実した一日になったようです。
2024年7月10日
「じぶんの町を良くする会議 第13回赤い羽根全国ミーティングin信州」が長野市で、7月3日(水)、4日(木)に開催されました。全国から約400名の共同募金運動に直接的・間接的に携わる関係者が集い、地域福祉を推進するための共同募金の役割や可能性について話し合いや交流する場が持たれました。
カレッジ長大については、インクルージョンをキーワードとした「協働の可能性は∞」というテーマの分科会で、カレッジ長大の誕生の経緯、プログラム内容等の説明に加え、事業の持続可能性のためには、財源のことは重要だけど、受講者や学生スタッフが同事業に抱く意識・感情等の要素が大きなポイントになる旨の報告を行ないました。また、分科会参加者と過疎地域での高齢となった障害者支援等についての意見交換も行いました。
2024年7月5日
7月1日、2日にこれから約半年間にわたって、「2024年度カレッジ長大」を動かしていく学生スタッフとの集まりを開催しました。2023年12月を最後に半年ぶりに再会するリピーター学生と、1~2年生の初参加学生との初顔合わせの場となりました。
文部科学省の「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」についての情報共有をしたのち、学生スタッフの役割、事前研修、受講者との事前面談など7月28日(日)のプログラム初日までの大まかなスケジュールの確認等を行いました。
2024年6月6日
長野大学は、前年度に引き続き、文部科学省の令和6年度「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」の委託事業に採択されました。「大学・専門学校等における生涯学習機会創出・運営体制のモデル構築」事業を今年度も「カレッジ長大」の中で進めていきます。
5月28日には、長野大学関係者・上田市・地域の福祉機関・学校関係者で構成される「第1回連携協議会」が開催され、本事業の趣旨や方向性について話し合われました。本年度の実施に向けてプログラム開発、実施スタッフの募集・養成等を行う予定です。
長野大学は、文部科学省の令和6年度「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」の委託事業に採択されました。
本事業は学校を卒業した障害者の生涯学習・生涯教育を推進するため、学校から社会への移行期や人生の各ステージにおける効果的な学習に係る具体的な学習プログラムや持続可能な実施体制等に関する実証的な研究開発を行うものであり、平成30年度より開始されています。具体的には、「地方公共団体における実施体制・連携体制の構築」「障害者の生涯学習推進を担う人材の育成・確保」「多様な実施主体による障害者の学びの推進」を施策の方向性として掲げております。
長野大学は令和5年度に引き続き「大学・専門学校等における生涯学習機会創出・運営体制のモデル構築」事業『カレッジ長大』を開講いたします。委託期間は令和7年3月までとなっております。
2024年度カレッジ長大・学習プログラム
No. | 日時 | 内容 |
---|---|---|
1 | 7/28(日) 10〜15時 | 開校式 自己紹介と交流 |
2 | 8/31(土) 9〜12時 | 哲学的対話 理科的な学び① |
3 | 9/14(土) 9〜12時 | スポーツ(外部講師) |
4 | 10/5(土) 10〜15時 | 演劇(外部講師) |
5 | 10/19(土) 10〜12時 | 大学祭めぐり |
6 | 11/9(土) 9〜12時 | 対話型鑑賞 理科的な学び② |
7 | 11/30(土) 10〜15時 | 成果発表会の準備・その1 |
8 | 12/14(土) 9〜12時 | 成果発表会の準備・その2 |
9 | 12/15(日) 10〜12時 | 成果発表会 修了式(学長から) |
- プログラムを進めていく中で、一部内容や時間等の変更があるかもしれません。御承知おきください。