11月2日(土)14時半から、総合福祉学研究科中間発表会及び学位論文予備審査会を開催しました。
「社会福祉学専攻 博士前期課程・後期課程」および「発達支援学専攻 修士課程」の大学院生が、学位論文に向けた研究の進捗状況と成果を報告し、専攻所属教員から指導や助言を受け、また、仲間の大学院生と意見交換をしました。この発表会は、大学院の公開授業としても位置づけられており、多くの意見等が得られました。社会福祉学専攻では、対面とオンラインのハイブリッド形式で、学生がパワーポイントのスライドを用いて1人あたり15分で発表し、その後に質疑応答を行いました。発達支援学専攻では、ポスターセッション形式で、学生と参加者が近い距離で深いディスカッションを適宜行っていました(この発表用ポスターは、今月末まで正面玄関付近に掲示されています)。いずれの会場でも、活発な議論がなされ、研究を深めるうえで貴重な機会となりました。
また、同日、博士学位論文予備審査会が開かれ、発表30分、質疑応答30分という研究構想についての協議が行われました。論文のタイトルは以下の通りです。
「社会福祉学専攻 博士前期課程」
・わが国のソーシャル・ファーム(社会的企業)における農福連携事業の社会的意義(仮)
―就労に困難を抱えている人々の就労の実現に向けて
・触法行為のある障害者の地域生活支援―福祉専門職が関わる支援の実態の考察―
・地域密着型サービス・認知症グループホームの改善点に関する一考察
・戦後日本福祉の思想的研究―特に糸賀一雄と吉田久一の思想を中心として―
「社会福祉学専攻 博士後期課程」
・災害時における要配慮高齢者への介護福祉支援の構造と機能に関する研究
―避難所での「日常生活の営み」の継続に着目して―
・旧身体障害者療養施設からの地域移行・重度身体障害者の地域生活とは(仮)
・地域包括支援センターの主任介護支援専門員におけるソーシャルワーク・スーパービジョンの機能
・自立支援協議会における政策と援助をつなぐ運営を可能とする多機関協働の意義
―協議会事務局のソーシャルワークに着目して―
・在宅生活継続困難事例からみる介護老人福祉施設の役割
―社会福祉法人が介護老人福祉施設を運営する意義―
「学位論文予備審査会」
・社会的養護経験者の多様な親密圏の担保にむけた支援の再考
~親密圏の複数性と重層的構造化に注目して~
「発達支援学専攻 修士課程」
・福祉の見方・考え方を醸成する学び―教科「福祉」における「障害」に関する指導法と高校生の理解―
・育児期にある養育者(親)の睡眠の質と抑うつに関する検討
―自動思考と睡眠に対する信念及び態度に着目して―
・傾聴ボランティアのコロナ禍の継続要因に関する一考察ー長野県における8グループを対象としてー