シャトー・メルシャン椀子(まりこ)ワイナリーに併設されたヴィンヤードでは、「地域協働活動」を受講する学生によって、ワイン用ぶどう作り体験プログラムが行なわれています。今回の体験プログラムの内容は、ぶどうの房を覆っている葉を取り除く除葉(じょよう)作業です。
除葉作業の目的は、ぶどうの房の風通しを良くすることと、程よく日光をあてることです。通気性が改善されると、果房が病気にかかるリスクを減らすことができます。また、日当たりの改善は、ぶどうの着色を向上させます。
受講生は、ぶどうの木の列に沿って間隔をとりながら、手作業で葉っぱを取り除く作業を行いました。黙々と作業をこなしましたが、3時間で何とか10列の除葉作業を完了させました。作業に携わった学生からは、「当初は、もっと多くの列を終えることができると思っていた。とてもたいへんな作業だった。まだ手を付けていない列のことを考えると、途方もない作業が残っているのだと実感できた」との声があがっていました。
今後、体験プログラムは9月のぶどう収穫や醸造体験など、いくつかの工程を体験する予定です。また、ヴィンヤードでの作業体験と平行して、学内では夏の椀子マルシェに向けた学生企画づくりを進めています。さらに、8月初旬には椀子ワイナリーのセラードア(ワイナリー・ショップ)でのインターンシップを予定しています。
なお、本科目は本学と包括連携協定を締結したメルシャン株式会社と連携して開講されるもので、教養科目「信州上田学」の発展科目として位置づけられています。(授業担当:環境ツーリズム学部 松下重雄教授)