シャトー・メルシャン椀子(まりこ)ワイナリーに併設されたヴィンヤードにて、「地域協働活動」を受講する学生によるワイン用ぶどう作り体験プログラムが始まりました。
開催された「春の椀子マルシェ」では、長野大学の3学部の学生(2年生・9名)が、マルシェ運営の補助をおこなうとともに、学生主体のマルシェ企画に向けて来場者調査が行われました。今回の体験プログラムの内容は、ぶどうの木の「芽かき」作業と「誘引」作業です。
「芽かき」作業は、ぶどうの木の枝の成長を整えるために不要な芽を除去するものです。これはぶどうの出来具合に影響するもので、熟練した技術を要する非常に繊細な作業のため、学生も慎重に取り組みました。
また、「誘引作業」も、ぶどうの木の樹形が横に広がらないように、形を整える作業です。こちらの作業は、ぶどうの木が真っ直ぐ成長するように、針金で張られた枠内にぶどうの枝を誘導するもので、ぶどうの木の列に沿って二人一組になって、ワイナリースタッフと談笑しながら長い作業をこなしました。
体験プログラムに参加した学生からは、「ワイン用ぶどう作りの繊細な部分や作業の大変さについて理解できた」、「これから、ぶどう収穫までのぶどう作りの過程に関わることができて楽しみ」などの声が寄せられました。今後、体験プログラムは9月のぶどう収穫まで、除葉作業など、いくつかの工程を体験する予定です。
なお、本科目は本学と包括連携協定を締結したメルシャン株式会社と連携して開講されるもので、教養科目「信州上田学」の発展科目として位置づけられています。(授業担当:環境ツーリズム学部 松下重雄教授)