グローバルナビゲーションへ

本文へ

バナーエリアへ

フッターへ




教育・研究

デジタル画像技術

美術品や化粧品を対象とした精密な色再現が可能なデジタル映像技術の開発

長野大学 企業情報学部のデジタル映像技術の特徴を説明します。田中法博ゼミでは、学生自身の手によって独自のデジタル画像技術を開発しています。学生は自身の得意分野に応じて、ハードウェア面、ソフトウェア面など多彩な方面で自分の力を発揮しています。


デジタル画像を扱う技術は、単にコンピュータで絵を描くというものではなく、実は情報工学、色彩科学、光学などの様々な分野の集合体です。つまり、デジタル画像を扱うということは、こういった様々な分野を同時に学ぶことになります。

ここでは学生達が、このプロジェクトにより何を学んでいるのかを述べていきたいと思います。

学生の学びと技術開発の方針

企業情報学部で開発中の美術品の3DCG再現システム

企業情報学部で開発中の美術品の3DCG再現システム

周囲環境光を考慮した金属物体(金)のCG再現結果

企業情報学部学生の開発したソフトウェアによるCG生成例
(周囲環境光を考慮した金属物体(金)のCG)

現在、デジタル画像技術は、様々な分野で必要とされています。従来はエンターテイメントの分野での利用が強調されていましたが、現在では、産業面、医療面、さらには文化貢献といった分野でその重要性が認識されています。

特に長野県には世界的にトップクラスのカラー画像技術を持つ企業が数多く存在していることからも分かるとおり、色彩、デジタル画像技術、デザインの分野は県内の産業において重要な位置づけにあります。

長野大学企業情報学部では、こういった社会的背景からデジタル映像技術に関する教育研究に力を入れています。

特に本学では学生自身が独自の技術を開発しており、既に学外からも高い評価を得ています。

企業情報学部のデジタル映像技術に関する教育の特徴は、単なる技術教育ではなく「社会に存在する課題に対する問題解決の強力なツール」として考えていることです。

このことにより、学生は無目的に技術を習得していくのではなく、「技術習得とともに常に問題解決能力を向上」させていくことができます。

学生が学んでいる内容や技術の詳細

現在、企業情報学部の学生が取り組んでいるプロジェクトは複数存在します。その代表的な例が「日本刀デジタルアーカイブプロジェクト」と「デジタルコスメプロジェクト」です。

これらのプロジェクトでは既に多くの実績を残しており、多くのソフトウェアや計測機器を開発してきました。

ここでは学生自身が地域や社会に存在する課題に挑んでいますが、同時に最新の情報工学や画像工学も同時に習得しています。

このプロジェクトに参加している学生は、プロジェクトでの活動を通して、情報工学、コンピュータグラフィックス、コンピュータシステム、色彩工学、光学など様々な分野の学問を学んでいます。たとえば以下のような項目を自分の目的に合わせて学んでいます。
ソフトウェア開発分野工学技術分野コンピュータ操作分野
JavaやC言語を用いたプログラミング機械の製図や設計技術サーバコンピュータの構築・管理(実際に多くのサーバコンピュータを運用しています。)
コンピュータビジョンに関する技術
計測技術ネットワーク管理
CGプログラミング(OpenGLなど)
GPUプログラミング(GLSL)
計測データの分析技術unix系OSの操作
データ構造・アルゴリズム設計光学(オプティクス)関連技術グラフィックスデザイン
オブジェクト指向技術機器のキャリブレーション技術プレゼンテーション技術
データ圧縮・解凍技術(独自に画像の非可逆圧縮技術を開発中)分光画像計測色彩科学全般
分光画像処理デジタルカメラに関する技術(撮影技術)カラーマネジメント
映像機器の制御プログラミング映像機器の制御技術(ディスプレイ、プリンタなど)
GUIプログラミング
デジタル画像処理プログラミング
デジタルカメラに関する技術(RAW画像処理、カメラキャリブレーションなど)